375's ROAD TO BOSTON/ゴールは虹の彼方に

米国在住ランナーの究極目標「ボストンマラソン」とアメリカ50州制覇を目指す人生の旅日記。

東京国際女子マラソン: 3位に終わったQちゃんの今後。

2006年11月19日 | スポーツ関連の話題
東京国際女子マラソンの結果をウェブのニュース記事で知る。「2位」は十分ありうるとは思っていたものの、「3位」とは意外だった。しかも、タイムが2時間30分を越えてしまうとは、想像もしていなかった。

レース後の記者会見では、周囲の心配をなだめるように、「1回の失敗であきらめず、北京五輪まで頑張りたい。引退はないです」と、宣言したQちゃん。

もちろん、1回の失敗どころではなく、これまでに何回も試練を通過してきている。そのたびに復活劇を演じてきているのは、周知の通りだ。

ただ、本気で「北京五輪の出場」を想定しているとしたら、かなり厳しいハードルを越えなければならないのも事実。まずは体調を万全にして、あまり間を置かずに次のレースに出場し、惨敗のイメージを払拭する必要があるだろう。

あくまで個人的な意見なのだが、敗因はレースの間隔が空きすぎていることもあると思う。決して、「最終調整のミス」だけではないような気がするのだ。昔の一流選手(君原選手とか、瀬古選手・宗兄弟の時代)は、年に2~3本のフルマラソンを走るのは当たり前だったし、今でも、世界を転戦するケニアの選手などは、一年中マラソンを走っているような感じである。

Qちゃんも含めて、現在の一流選手は、年1回のレースに絞っているケースが多いが、集中してトレーニングが積める半面、実戦からは遠ざかるので、レース勘が鈍ってしまう、というマイナス面もあるのではないか。調整でハーフ・マラソンには出場しているものの、それだけでは足りないような気がする。素人の市民ランナーである自分でさえ、レース間隔が空いてしまうと、自制しすぎて、うまくリズムに乗れない傾向があるのだ。

Qちゃんは、超高地トレーニングも含めて、誰よりもすごい練習をしているとは思うが、練習と実戦は違う。土佐選手の勝因は、今年4月のボストン・マラソンを走っているので、レース勘が維持できていた、というのが大きいと思う。

Qちゃんの今後であるが、体調さえ良ければ、3~4ヶ月先には、次のレースに出場してもいいと思う。あのラドクリフ選手は、アテネ五輪で途中棄権したあと、わずか3ヵ月後に、ニューヨークシティ・マラソンで復活優勝を遂げ、さらに5ヵ月後のロンドン・マラソンでは、2時間17分台の記録で、ぶっちぎりの優勝を果たしているのだ。間を空けすぎないことが、むしろ好結果を生むのである。

チームQの活動方針に口を出すのは生意気かもしれないが、もっとアメリカ国内のレースに参加してみてはどうだろうか。特に、ボストン、シカゴ、ニューヨークの3大マラソンは、世界のトップクラスのランナーが出場するし、参加する価値はきわめて高い。その経験は、必ず、Qちゃんの将来にプラスになると思う。


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