★ランナーを待つ、ゴールライン。(セントラル・パークにて前日撮影)
★スタート前。(スタテン島ヴェラザノ・ブリッジ)
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11月5日午前10時10分、男子エリート・ランナーと一般参加者のスタートの号砲が鳴った。(女子エリート・ランナーは9時35分にスタート)
スタート前の気温は摂氏4度。ここ2~3年で最も寒く、スタート直前までは、脱ぎ捨て用のボロ着を身にまとっている状態だった。ちなみに、ランナーの脱ぎ捨てたおびただしい数のボロ着は、あとで、まとめてチャリテーに寄付されることになる。
さて、今回の大会からは、5㎞ごとのスプリットタイムが計測されるようになったので、それに基づいてレースを振り返ってみたいと思う。
① 5㎞地点 27分39秒
②10㎞地点 54分07秒 ( 5㎞から10㎞まで 26分28秒)
③15㎞地点 1時間20分44秒 (10㎞から15㎞まで 26分37秒)
④20㎞地点 1時間48分08秒 (15㎞から20㎞まで 27分24秒)
⑤中間地点 1時間54分12秒
今回の目標は、マイル平均9分に置いていたので、ここまでは、青写真通りだった。中間地点の手前で、プラスキー・ブリッジという小さな橋があるが、ここを渡る足取りも、昨年と比較して、かなり余裕があったのである。
15マイル地点から、最大の難所と言われるクイーンズボロー・ブリッジの上りに入るが、ここは、最初から覚悟していたこともあって、多少ペースを遅くすることで乗り切ることができた。橋の途中で25㎞地点を通過するが、依然として5㎞あたり30分以内をキープしている。
⑥25㎞地点 2時間17分24秒 (20㎞から25㎞まで 29分16秒)
そして橋を下ると、いよいよマンハッタンに突入。この時の津波のような声援は、いつもながら、凄いの一言である。だが、ここからが、最も熱い声援が送られる区域であるとともに、本当の意味での難所であると思う。
マンハッタン1番街の通りを北に向かっていくのだが、17マイル→18マイル→19マイル地点にかけて、ずっと上り坂なのである。ここで徐々に脚が重くなっていくのが普通なのだが、今回は、なんと18マイルのあたりで、急に脚にきてしまった。原因は、飛ばしすぎ? だったかもしれないし、「20マイルまでで3時間を切っておかなければ」という思いが、多少焦りになっていたかもしれない。今思うと、メンタル面での微妙な変化が、少なからず影響を及ぼしていた気がする。
⑦30㎞地点 2時間47分33秒 (25㎞から30㎞まで 30分11秒)
⑧35㎞地点 3時間23分51秒 (30㎞から35㎞まで 36分18秒)
⑨40㎞地点 3時間59分44秒 (35㎞から40㎞まで 35分44秒)
というわけで、30㎞過ぎからは、記録どころではなくなってきた。給水所では、歩きながら水分を補給して、またゆっくり走り出すという感じである。それでも、「目標に届かなくとも、ある程度のタイムは維持したい」との気持もあって、セントラル・パークにたどり着いてからの最後の3マイルは、かなり必死だった。
ゴール・タイムは4時間14分59秒。当初の目標からはだいぶ遅れてしまったものの、昨年の記録を10分ほど上回るコース・レコードだったことを考えれば、進歩と言えようか。それにしても、やはりニューヨークのコースはタフだ。平坦コースのNJマラソンあたりとは、別物と考えなければならないだろう。
あと、昨年もそうだったのだが、走行中、大柄な欧米の男性ランナーが何回も接触してきたのが気になった。膨大な参加人数の上に、人口密度の高いタイムゾーンなので、仕方がないかもしれないのだが・・・。なにしろ、お互いの腕と腕がぶつかると、力の弱い自分のほうが、どうしてもダメージを受けてしまうのである。
結果はどうあれ、現在の持てる力は使い果たしたので、しばらくゆっくり休みたいと思う。次のフルマラソンは、いくつか候補はあるのだが、できれば来年春、参加者がそれほど多くない、地方都市の平坦コースで、記録を狙ってみたいものだ。
★ゴールまで、残り600メートル。(コロンバス・サークル)
★ゴール直後。(セントラル・パーク)
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初フルマラソンは2年前のNYでした。
あの当時は、5キロのレース経験すらなかったので、今思えば無謀だったのですが、5時間以上かけて、どうにかゴールにたどりつくことができました。
この瞬間から、自分の人生は激変した気がします。
やはり、フルマラソンの魔力は、すごいですね…。
いつかは、フルマラソンをと思っている、ヘボランナーです。
NYの様子、楽しく読ませていただきました!
①10km地点 ②中間地点 ③20mile地点
の3箇所のみで計測されていました。
(公式サイトのResults Archiveのページで確認することができます)
5KMのスプリットは、以前から取っていたので、初めてでもないのですが・・・・