映画ネタばっかですんません。
哀れな私の現実逃避です(汗)
本日のシネコンのスタッフは全員マスク装備。
それに対しお客さんは全く緊張感無し。ちょっと変な光景でありました。
“消されたヘッドライン”を観るつもりだったんだけど、
やっぱアカデミー賞作品は外しちゃイカンだろう、、
ということで、観てきた映画はアカデミー賞8部門受賞の
“スラムドッグ$ミリオネア”
インドのスラム街の現実とクイズ番組を絡ませた脚本が見事な映画でした。
ミリオネアの最終賞金額は2000万ルピー(約4,000万円)。
凄い金額ですが、主人公であるジャマールは最終段階でその額を言われても、
淡々としています。
ジャマールにとってのお金は、大切なものを失ったその代償でしかないんですよね。
大好きな映画スターのサインであったり、幼い仲間の目であったり。
では、賞金目当ての番組参加ではなくて、いったい何が目的なのかと言えば、
それは愛です(きっぱり)。
彼女ラティカもそう。
最後の問題でジャマールがライフライン(外部への電話で情報が得られる権利)
を使った時、ラティカが電話に出て「答えは分からないわ」と言ったんですが、
あの時の彼女、微笑んでるですよ。
これ、あり得ないっしょ?普通。
4,000万円が手に入るか、全くパーになっちゃうか。
私がラティカだったらどうよ。
4,000万円あれば、ローンが返せるし、新車も買えるし、
仕事を辞めちゃっても大丈夫そうだし、
オババ様を有料老人ホームにおっぽり込めるし(おっと、これは失言)
そりゃもう、顔面蒼白、汗ダラダラ、心臓バクバクで超必死になりますって。
いや、私の話は置いといて、、
そう、ジャマールにとってのミリオネアの賞金は4,000万円ではなくて
あの電話にラティカが出たことだった、と。
そして、それを掴んだのは運ではなく、運命であった、と。
究極の純愛物語なんですよね、この映画。
でも、映像的には前半の子供時代の方が印象に残りました。
人が殺されても、火だるまになっても警察が駆けつけることのない、
「戻ったら目を潰されるんだぞ」なんていう子供の会話も
周りの大人は聞かぬフリをする、そんな信じがたいスラム街の日常の中で
逞しく生きていく子供たちの姿に圧倒されます。
役の上ではスラム街の子供たち、現実では富裕層の子供で優雅に暮らして
いるのかと想像していましたら、実際もスラム街に住んでいて、
つい先日当局に家を強制撤去させられたというニュースが出ていました。
子供たちが逞しくならないと生きられない国であってはいけない、
と、そんなことを思った映画でありました。
あっ、そういえば、
私のところには吉井さんのレアCD届いてませんけど、、、
これも運じゃなくて、運命ってやつですかい?(泣)