今日も肝付町高山からご紹介です。たった一回だけですが、肝付町の四十九所神社で行われるやぶさめ神事を見に行きました。
全国78か所、鹿児島県では3か所開催されているという有名行事ですが、ここでは毎年地元の中学2年生から選抜された子供が射手になるという他にない特別な流鏑馬です。
9月から約45日間、旧国鉄大隅線跡地を使って乗馬、さらには手放しでの疾走の練習をした後、神社前の宮之馬場を使ってのリハーサル、本番に臨みます。これから分かるように、中学生で乗馬の経験もないような13才くらいの少年が雨のない日は毎日夕方4時半からという特訓を重ね、落馬等経験しながら最後は両手を離して疾走する馬上から、矢を放つ若武者に育つという全国にここしかない流鏑馬が行われるのです。凄い人出ですが素晴らしい神事、機会があったらぜひご見学を。十月の第三日曜日です。
四十九所神社は、984年(永観2年)、肝付氏の開祖、伴兼行(大伴大監兼行)が薩摩国惣追捕使に任命されて下向する際、伊勢神宮内宮外宮から勧請し、現在の場所を鎮座地として創建されました。