地上を旅する教会

私たちのすることは大海のたった一滴の水にすぎないかもしれません。
でもその一滴の水があつまって大海となるのです。

御使の使命

2012-10-16 21:51:05 | 今日の御言葉
御使(天使)たちはすべて仕える霊であって、
救を受け継ぐべき人々に奉仕するため、
つかわされたものではないか。


ヘブライ人への手紙 / 1章 14節 口語訳




命令された善行は善行ではない。

ツルゲーネフ(1818-83)




■クリスチャントゥディ2012年10月09日10時40分

教皇元執事に機密文書流出で禁固1年半判決

 【CJC=東京】教皇ベネディク16世の元執事パオロ・ガブリエレ氏(46)に、バチカン(ローマ教皇庁)の機密書類流出問題を審理する裁判所は10月6日、教皇庁の機密書類を暴露した罪で、検察側の禁錮3年の求刑に対し、禁固1年6か月の判決を言い渡した。被告ガブリエレ氏は、裁判費用支払いも命じられた。

 事件はこの1月、被告が自らの権限を利用して、教皇ベネディクト16世への書簡など、機密扱いの内部文書を盗み出し、イタリアのメディアに渡したことが明らかになったもの。



機密書類を盗み出したとして窃盗容疑で逮捕された執事のパオロ・ガブリエレ氏(左下)。右はローマ教皇・ベネディクト16世(バチカンのサンピエトロ広場で、ロイター)



 被告は5月24日、自宅で機密文書が発見され逮捕された。10月2日の被告人質問に対し、被告は文書の複写を流出させたことを認める一方で、「教会への心からの愛のためにやったことだ。自分が泥棒だとは思っていない」と起訴内容を否認した。「文書を外部に渡したのは私だけではない」とも述べた。

 ANSA通信などによると、被告は2010年から文書を2部複写し始め、1部を「外部の人間」に渡し、1部を自分で保管したという。動機については「信じられない状況がバチカン内に広がっていることに失望したからだ」とし、汚職などの是正をはかる考えがあったと示唆している。

 また「共犯者はいない」としたが、枢機卿ら聖職者数人の名を挙げ、「影響を受けた」と述べた。ただ「息子を愛するように接してくれた教皇を裏切ったことには罪の意識を感じる」と語った。

 判決が9月19日の初公判から1週間で出され、また判決後、教皇庁報道担当者が「元執事に教皇が恩赦を与えることになろう」と述べるなど、スキャンダルを早期に収拾させたい意向もうかがえる。

 インターネットの内部告発サイト「ウィキリークス」になぞらえて「バチリークス」と呼ばれたこの事件には、バチカン内部の権力争いが背後にあったという指摘もある。

 イタリアでは5月にジャーナリストのジアンルイジ・ヌッツィ氏がバチカンの汚職や腐敗、陰謀も明かす私信や文書を基に実態を暴露した『スア・サンティータ』(聖下=教皇に対する敬称)を出版している。





■産経新聞2012年10月14日03:01


【外信コラム】イタリア便り ローマ法王の執事


 1週間ほど前、本紙に「ローマ法王の元執事が秘密書類を不正入手し外部へ漏洩(ろうえい)した件でバチカンの裁判所から18カ月の禁錮刑を言い渡された」とのニュースが掲載された。では「執事」とはどんな役なのだろうか。

 「執事」とは英語の「バトラー」、つまり、「お金持ちや貴族などの館で主人たちの身辺の世話をする給仕頭」のことだ。だが、今回は「法王の身の回りの世話をする部屋付き男性召使い」を意味する。

 ローマ法王の居住区には、日常的には、掃除・食事の用意などをする4人の修道女、今回の事件の中心人物のパオロ・ガブリエレ執事、法王のドイツ人私設秘書のゲオルグ師と同師の補佐役的なマルタ人秘書がいた。この人たちは法王が早朝に個人礼拝堂で行うミサに参列してから、法王の就寝までほとんど一日生活を共にする。特に男性唯一の身辺世話係である執事は、いつでも直ちに法王の世話をすることができるようにバチカン市国内の特別区に住居を与えられ家族と一緒に住んでいた。

 彼は敬虔(けいけん)なカトリック教徒であり、法王に身をていして尽くしてきた人物だけに、今回の事件を起こした背景は謎に包まれている。また、彼に対し、近く法王から恩赦が下されるとも予想されている。(坂本鉄男)

(産経新聞2012年10月14日)



バチカン市国の国旗
正方形が特徴です。


聖なるもの

2012-10-16 11:12:55 | 今日の御言葉
聖なる神殿に向かってひれ伏し/
あなたの慈しみとまことのゆえに/
御名に感謝をささげます。その御名のすべてにまさって/

あなたは仰せを大いなるものとされました。


詩編 / 138編 2節 新共同訳



インターネットの書き込みで爆破予告された日本の心の故郷、伊勢神宮・内宮 (http://www.jinjahoncho.or.jp/)


【遠隔操作ウイルス 脅迫文に実名も…不可解状況で逮捕】

■産経新聞 2012年10月10日16:45

 インターネット上に犯罪予告の書き込みをしたとして逮捕された大阪、三重の男性2人がいずれも無関係の可能性が高く、釈放された問題で、大阪府警に逮捕されたアニメ演出家の北村真咲(まさき)さん(43)の実名が、大量殺人を予告する脅迫文とともに大阪市のホームページ(HP)に書き込まれていたことが10日、捜査関係者への取材で分かった。

 北村さんは一貫して関与を否認。実名での書き込みは不可解な状況だったが、府警や大阪地検は遠隔操作が可能ななりすましウイルスを特定できないまま逮捕、起訴に踏み切っていた。
 捜査関係者によると、7月29日夜、大阪市HPの「市民の声」のページに「来週の日曜 (大阪・日本橋の)ヲタロードで大量殺人をする」などと書き込まれた際、氏名欄に北村さんの実名を記入。ただ「しんさく」と誤ったふりがなが振られ、住所やメールアドレスはでたらめな内容だった。

 北村さんのパソコンが感染したなりすましウイルスには、キーボード入力や送受信メールの監視、住所地を絞り込む機能があり、ウイルスを仕込んだ第三者が北村さんの個人情報をある程度把握し、書き込んだ疑いがあるという。



 北村さんは任意の聴取に「全く心当たりがありません」と犯行を否認。府警は8月初めに北村さんからパソコンの任意提出を受け解析した結果、書き込みされた時間帯に、市のHPに接続したことを示すアクセス記録が削除されていたことが分かった。

 こうした状況から府警は北村さんが証拠隠滅を図るため記録を消去したと判断。当時はパソコンからウイルスも検知されなかったため、「第三者による犯行ではない」として8月26日に逮捕した。

 府警幹部は実名による犯罪予告について「挑発の意図もあると思った。記録の消去も故意と判断した。捜査を尽くした結果、ウイルスによる感染がない以上、当時は容疑性があった」と説明している。


 北村さんのパソコンが感染していたウイルスは、伊勢神宮に爆破予告したとして9月14日に三重県警に逮捕された津市の無職男性(28)=釈放=のパソコンのものと同じ種類。男性は「ネットから無料ソフトをダウンロードした際に画面がおかしくなった」と供述したことから、三重県警がこのソフトを調査。新種のウイルスを発見し、ファイル名の特定に至った。
 三重県警と情報交換していた府警がこのファイル名をもとに改めて北村さんのパソコンを解析した結果、同種のウイルスが削除された痕跡が見つかったという。

(産経新聞 2012年10月10日16:45)



■毎日新聞2012年10月15日


 パソコンの遠隔操作ウイルス事件で、秋篠宮ご夫妻の長男悠仁さま(6)が通う幼稚園や横浜市の小学校に襲撃予告のメールを送り付けたとして、威力業務妨害容疑で逮捕された男性2人が一時、捜査当局の取り調べに容疑を否認していたことが、捜査関係者への取材で分かった。2事件ともTBSに送り付けられた犯行声明で関与に言及している。


 神奈川県警によると、6月に横浜市のホームページに小学校への襲撃予告を書き込んだとして、男子大学生(19)を逮捕。

当初は


「やってない」


と否認したが、その後、横浜地検に


「楽しそうな小学生を見て困らせてやろうと思った」


と容疑を認めたという。

すでに保護観察処分が決定しているが、県警は一連の経緯について調査を始めた。


 一方、8月に秋篠宮ご夫妻の長男悠仁さまが通う幼稚園への襲撃予告を送信したとして、警視庁に逮捕された福岡市の無職男性(28)もいったんは「同居の女性がやった」と関与を否定していた。

しかし、その後は容疑を認め


「就職活動で不採用になったのでむしゃくしゃしてやった」


と具体的に動機を説明。さらに有名子役タレント事務所への脅迫メールを送信したことも認め、再逮捕されていた。ただ、地検の調べには否認していたという。


※このブログは朝ズバではありません。


 警視庁はこれまで「容疑を認めており、大阪などの事件とは異なる」と強調していた。ただ、今回の「犯行声明」は、犯人しか知り得ない詳細な内容で、実際に送り付けられたメールと全文が一致していた。捜査の見直しを迫られる可能性もあり、捜査幹部は「動機もきちんと供述していたのに」と困惑した様子で話した。【小泉大士、喜浦遊、松本惇】



 ◇警察庁が否認事件調査を指示



 警察庁は15日、過去4年間に立件した同様の事件について成り済ましの可能性がないか調べるため、否認事件などを洗い出すよう全国の警察本部に指示した。08年4月以降に偽計・威力業務妨害や脅迫容疑などで立件された事件が対象。容疑者が否認したまま起訴されたケースなどを洗い出し、供述の不審点の有無などを調べるとしている。


(毎日新聞2012年10月15日)