徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

千夜一夜物語

2007年05月10日 | ★★★★★



千夜一夜物語
おすすめ度
制作:1969年 日本
製作・総指揮:手塚治虫
監督:山本暎一
美術監督:やなせたかし
脚本:手塚治虫・深沢一夫
声の出演:青島幸男 芥川比呂志 岸田今日子 小池朝雄 遠藤周作 大橋巨泉 北杜夫 小松左京 筒井康隆

手塚治虫率いる虫プロダクションが制作した、世界初の大人のためのアニメーション第1弾「千夜一夜物語」です。この作品は、3部作になっていて第2弾「クレオパトラ」第3弾「哀しみのベラドンナ」と続きます。私は千夜一夜しか持ってないので、後の2作は未見です。そのお店には「千夜一夜物語」しかなかったんです(泣)

水売り商人アルディンは、ある日奴隷市で売られている美しい女奴隷に一目ぼれしました。彼女の名前はミリアム。でもアルディンは彼女を引き取るお金などありません。彼女が買われそうになったまさにそのとき、大竜巻が起こります。その混乱に紛れてアルディンはミリアムをさらい逃げていきます。そこからアルディンの目眩く大冒険が始まります。

実写との合成等の当時の最新技術を駆使して映像化した作品です。その斬新なスタイルはアニメとドラマを組み合わせた「アニメラマ」という新しいジャンルを打ち立てました。キャラクターデザインは、「それいけ! アンパンマン」のやなせ・たかし先生。なるほど、だから女の子ちゃんがみんなドキンちゃん顔なんですね(笑)サイケデリックな雰囲気で今観ても全然古くないんです。主人公のアルディンのキャラクターに負けないエネルギッシュな作品です。なんとも豪華な声優陣もこの作品の魅力のひとつです。

各シーンの裏話や苦労話などを交えてのスタッフ座談会(山本暎一、やなせ・たかし、宮本貞雄、富岡厚司) が音声特典として収録されています。どのエピソードもとても興味深かったです~。あーっ。あと2作も観たいですっ。

千夜一夜物語@映画生活
前田有一の超映画批評



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