クロコダイルの涙
おすすめ度
原題:The Wisdom of Crocodiles
制作:1998年 イギリス
制作:デビッド・ラッシェルズ キャロリン・チョア
監督:レオン・ポーチ
脚本:ポール・ホフマン
出演:ジュード・ロウ エリナ・レーヴェンソン ティモシー・スポール ケリー・フォックス ジャック・デヴェンポート
以前ぼへーっとテレビの前に座っていた時にたまたま観た「クロコダイルの涙」です。予備知識なし、興味もなし。なので全く先入観無しに観た作品です。こいいう状態で観るのって意外と少ないのである意味ラッキーでした。
物語は不幸なな交通事故から始まります。若く美しい容姿の医師スティーヴン(ジュード・ロウ)は、自分を愛してくれる女性の血を吸わないと死んでしまうという困った身体の持ち主です。彼は、活きる為に次から次へと女性を誘惑しては、殺害。用意周到な手口で完全犯罪を重ねています。実はこの交通事故も彼の仕業だったのです。ある日、彼は地下鉄のプラットホームで飛び込み自殺を図ろうとしたマリア・ヴォーン(ケリー・フォックス)を助けます。それをきっかけにマリアに近づきスティーヴンは、彼女の血を吸って殺害します。その後マリアの死体は違法漁船によって発見されます。立続けに関係者が死亡したという事実に対し、スティーブンは警察から疑惑の目を向けられることとなります。そんなある日スティーヴンの前に、知的で美しいエンジニア、アン・レヴェルズ(エリナ・レーヴェンゾーン)が現われます。いつものように血を手に入れたい所ですが、彼女に対し今までにない感情を抱き始めるスティーヴンなのでした。
邦題は「クロコダイルの涙」原題はThe Wisdom of Crocodiles訳すと「鰐の英知(分別」という意味。なんで違うんだろう?と思い色々調べていたら、参考になりそうな答えを発見しました。The Wisdom of Crocodiles(鰐の英知)とは哲学者フランシス・ベーコン(1561~1626)の随筆集からの引用で、鰐が獲物を食らう時に罪悪感を拭おうと涙を流してみせるような知恵・分別=自己愛を戒めるもの。ということだそうです。なるほど、そういう意味があったのか。なかなか深いですね…。
思うにこの作品、ジュード・ロウの美しさを堪能する為の映画ですね。あと、ヴァンパイア好きな人にも変り種としていいのかも。
主人公スティーヴンや恋人のアンのお部屋のインテリアが何ともいい雰囲気を醸し出しています。あのアジアと西洋のアンティークが融合したような空間がミステリアスな作風にとってもマッチしていました。
とにかくジュード・ロウの美しさ、妖艶さを楽しんでください。彼のファンならお腹いっぱいになれること請け合いです。
余談ですが最近、ティモシー・スポール(この作品では刑事役で出演していました)がどうしてもバナナマン日村に見えて仕方ないです(笑)あのアゴのない感じと、あのメタボ体型…。ぷぷっ。
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