徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

シンプルプラン

2007年05月15日 | ★★★


シンプル・プラン
おすすめ度
原題:A Simple Plan
制作:1998年 アメリカ
制作:アダム・シュローダー ジェームズ・ジャックス マーク・ゴードン
監督:サム・ライミ
原作・脚本:スコット・スミス
出演:ビル・パクストン ビリー・ボブ・ソーントン ブリジット・フォンダ ブレント・ブリスコウ ベッキー・アン・ベイカー

スコット・スミスの同名ミステリー小説を映画化した「シンプル・プラン」です。スパイダーマンシリーズで大活躍のサム・ライミが監督を務めています。

舞台はアメリカの雪深い田舎町。飼料店に勤めるハンク(ビル・パクストン)は、妊娠中の妻サラ(ブリジット・フォンダ)と貧しいながらも幸せに暮らしています。大晦日、失業中の独身中年男の兄ジェイコブ(ビリー・ボブ・ソーントン)とその悪友ルー(ブレント・ブリスコー)に父親の墓参りに連れ出されたハンクは、その帰り道、偶然入った森の中で墜落したセスナ機を発見します。機内にはパイロットの死体と、440万ドル(約5億2千万円)もの大金がありました。ジェイコブとルーはこれが犯罪がらみの金だと決めつけて着服しようと言い出します。最初は反対したハンクでしたが、結局は仲間に加わります。その現金はハンクが預かることになります。最初は混乱したサラも出産を控えた身体での生活苦を考慮し、そのプランに関わることにしました。サラの提案で、ジェイコブを誘って金の一部を森に戻しに出向いたハンク。ところがそこへ狩りのため森に行こうとした近所の老人ドワイト(ジャック・ウォルシュ)と出くわしてしまいます。変に感づかれたと動揺したジェイコブがバールでドワイトをどつきまくります。(あーあ。)そして彼を殺し、事故死に見せかける偽装工作をします。ここから辻棲あわせのウソが始まることとなります。当初お金をハンクに預けて後に山分けしようというシンプルな作戦は思わぬ結末を迎えることとなります。

この作品、スコット・スミスの処女作だそうですね。小説と映画とではラストが違うらしい。どう違うんだろう?原作読んでようかな?

観ながら「ファーゴっぽいな。」と思っていたら、それもそのはず。サム・ライミ監督はコーエン兄弟と交友関係があり、雪場の撮影方法を教わったんだそです。なーるほど。

サスペンスならではの何転もする物語に最後まではらはらしてします。平凡な毎日から非日常の世界に足を踏み入れてしまった小市民。人間、自分の歩に合わないものを手にしたら、きっとああなるんでしょうね。ああ、恐ろしい。実は、妻のサラが一番曲者なのかも…(汗)女は強いなァ。

シンプル・プラン@映画生活
前田有一の超映画批評



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