徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

アルプスの少女ハイジ

2007年05月14日 | ★★★★★



アルプスの少女ハイジ
おすすめ度
制作:1973年 日本
原作:ヨハンナ・スピリ
場面設定・画面構成:宮崎駿
演出:高畑勲
キャラクターデザイン・作画監督:小田部羊一
声の出演:杉山佳寿子 宮内幸平 小原乃梨子 吉田理保子
 
今日は、色々あってすごく疲れました。なので、今日は寝る前にコレを観ます。絶対観ます。「アルプスの少女ハイジ」です。

ヤコペッティからハイジまで並んでいる私のDVDラインナップはやばいらしいです。「人に見せてはいけない」と以前友人から言われたことがあります。「ロリータ&バイオレンス」だそうです。でも面白いから許すと言ってくれました。

私はハイジが大好きです。
特に第7話の「樅の木の音」が好きです。

すっかり山の生活に慣れたハイジ。秋も近づいたある日、山の上で強い風に吹かれたハイジは、危うく谷底に落ちそうになります。それを聞いたおんじは、ハイジに山へ行く事を禁じます。翌朝、いつものようにペーターが迎えに来ます。ハイジに懐いたユキとアトリはなかなかペーターの言う事を聞きませんが、何とか山へ向かいます。山小屋に残ったハイジは、おんじのチーズ作りを積極的に手伝います。火にかけたミルクの攪拌を上手にこなすハイジ。「ひとりで出来る」との申し出にアルムおんじはその仕事をハイジに任せ、干草を取りに外出します。ところがそこへ、ユキが山から降りて来てしまいます。仕方なくユキをペーターのところまで連れて行く為にハイジは鍋から離れてしまいます。山に着くとペーターはユキに体罰を与え、かわいいからとむやみに甘やかしてきたハイジを罵ります。落ち込んで山小屋に戻るハイジですが、そこで更に衝撃的な場面を目にします。それは焦げたミルクをナイフで掃除するアルムおんじの姿でした。でもおんじはハイジを責めません。そればかりか、「ハイジにはまだ早かったんだ。」と言うのです。そんなことはありません。充分ハイジに出来た仕事でした。ハイジは、自分の甘さを恥じ静かに涙します。そしてもみの木の前で反省し、同じ事を繰り返さないと誓います。失敗から学んだハイジは、翌日甘えるユキやアトリに厳しく接し、チーズ作りを最後までお手伝いするのでした。

号泣です。たまたま再放送を観たとき、当時勤めていた会社で後輩の指導を任されて悩んでいた頃だったので、おんじの気持ちも分かるし、ハイジの気持ちも分かるし。「ハイジを好きなときに観たいな」とその時強く思い、数年後には全巻揃っていました(笑)なので、ある意味ハイジは私の仕事のバイブルです(笑)

「当たり前の事を当たり前にする」この作品は、ふとそういう気持ちを思い出させてくれます。

余談です。
大人になって気づいたのですが
ハイジはドMと見せかけてドSです。
おんじはドSと見せかけてドMです。(おんじの場合は対ハイジ限定ですが。)
その間に挟まれたペーターとヨーゼフは結構大変です。

そういう目線で観るとハイジが3倍は楽しいです。
ハイジは結構小悪魔ちゃんです。

前田有一の超映画批評



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