徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

太陽を盗んだ男

2008年06月09日 | ★★★★★
太陽を盗んだ男
おすすめ度
製作:1979年 日本
製作:山本又一朗
監督:長谷川和彦
脚本:長谷川和彦 レナード・シュナイダー
出演:沢田研二 菅原文太 池上季実子 北村和夫 

原爆を作り政府を揺する凶悪犯を沢田研二がスタイリッシュに演じた「太陽を盗んだ男 」です。

無気力な中学校の理科教師・城戸誠(沢田研二)。彼は兼ねてからある計画を企てていました。それは自分の手で原爆を作り、日本政府を脅迫する事——。
ある日それは実行されます。原子力発電所から液体プルトニウムを強奪し、遂に自宅アパートで原爆を完成させてしまいます。早速、金属プルトニウムの欠片と梅干を仕込んだダミー原爆を国会議事堂に持ち込み、日本政府を脅迫★
そして誠は、交渉人に山下警部(菅原文太)を指名します。彼は以前誠が引率していたクラスがバスジャック事件に巻き込まれたときに、自分の身を呈して救出した男でした。

1979年と言えば米ソの冷戦時代真只中。その時期に「核爆弾モノ」。
あははは…(汗)。

この作品は何と言っても沢田研二ありき!彼の魅力なしには語れないと思います。拳銃を構えるシーンなんてのは「タクシードライバー」のデニーロそのもの!ほかにも老人・泥棒・妊婦・髭メン…などなど色んなジュリーのコスプレが堪能できます。

「相棒」で再ブレイク中の水谷豊や、「探偵ナイトスクープ」(←ジャンル違うし 殴)で大活躍の西田敏行もちょい役で出演。キャストひとつとっても何かと見どころの多い作品です。

また、皇居前広場や国会議事堂、メーデーのデモ隊行進で騒然とした町並みなど、ゲリラ撮影ならではの臨場感溢れる映像もわくわくします。そして、そして!異色の競演とも言える沢田研二と菅原文太との絡みがスゴイ!ラストの壮絶な格闘シーンは釘付けになる事受け合いです。

結構社会派で重いテーマにも関わらず、粋でポップ。いつ観ても色褪せる事のない邦画史に残る名作だと思います。





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