徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

迷子の警察音楽隊

2008年06月18日 | ★★★★




迷子の警察音楽隊
おすすめ度
製作:2007年イスラエル フランス
監督・脚本:エラン・コリリン
出演:サッソン・ガーベイ ロニ・エルカベッツ サーレフ・バクリ カリファ・ナトゥール
キャッチコピー:エジプトからやってきた 音楽隊が届けたものは、 人が恋しくて、 家族が大切で、 そんな当たり前のことが 大事に思える 素敵な夜でした。

水色の制服を着たおじさんたちが可愛くて何となく手にした「迷子の警察音楽隊」です。タイトルもキュートですね。

イスラエルのアラブ文化センターでの演奏を依頼されたエジプトの警察音楽隊。一行はイスラエルの空港に到着しますが、出迎えがありません。誇り高き団長トゥフィークは自力で目的地を目指すことに。ところがたどり着いた先は、目的地と1文字違いの名前の全く別の場所。そこは、ホテルなんて一軒もない辺境の町でした。途方に暮れた一行は、食堂を営む美しい女性ディナの計らいで、3組に分かれ、食堂、ディナの家、そして常連客イツィクの家に分宿して一夜を過ごすことになります。


エジプトとイスラエル。
隣接する二つの国の異文化交流をコミカルに描いた作品。

1979年、エジプトとイスラエルは平和条約を結びますが、二国間の和平合意は「非戦闘」に合意したというだけに留まり、その関係は「冷たい平和」と称されているそうです。

そんな微妙な関係であるイスラエルの地で、エジプトからやってきた男達は忘れられない夜を過ごします。



自由奔放な女性ディナとストイックな頑固おやじトゥフィークの噛み合わないデート。


パピたちのダブルデートに無理矢理同行し、奥手のパピに女性の扱いを指南をするチャラ男、カーレド。


イツィクの家で妻の誕生日に3人の団員と共に祝う(?)ディナータイム。

団員たちが過ごしたそれぞれの夜。「ちょっと可笑しくてちょっといいエピソード」が詰まった作品。優しい気持ちになれました。


迷子の警察音楽隊@映画生活
前田有一の超映画批評



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