リプリー
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原題:The Talented Mr. Ripley
製作:1999年 アメリカ
製作:ウィリアム・ホーバーグ トム・スタンバーグ
監督・脚本:アンソニー・ミンゲラ
原案:パトリシア・ハイスミス
出演:マット・デイモン グウィネス・パルトロウ ジュード・ロウ ケイト・ブランシェット フレディ・ミルス フィリップ・シーモア・ホフマン
キャッチコピー:太陽に焦がれて、月は彼になろうとひたすら重なる……罪深き日蝕
パトリシア・ハイスミスの同名小説を映画化した「リプリー」です。今日BSで放映されていたのをたまたま観ました。
1958年のニューヨーク。貧乏青年トム・リプリー(マット・デイモン)は、日銭稼ぎのピアノ伴奏で訪れたガーデンパーティで、造船業界の大物ハーバート・グリーンリーフ(ジェームズ・レブホーン)と知り合います。彼には息子がありイタリアで父親の庇護の元、生活を送っています。ハーバードは、息子ディッキー(ジュード・ロウ)を連れ戻してほしいとトムに依頼します。ナポリで、ディッキーに会うトム。ディッキーは作家志望のマージ(グウィネス・パルトロウ)と贅沢な同棲生活を送っていました。彼は、トムから父の伝言を聞いて迷惑がりますが、トムがジャズ・ファンと知るや否や大はしゃぎ。早速彼をクラブに連れ出します。見るもの全てが物珍しいトムを連れ回しセレブな遊びを教えちゃうディッキー。いつしかトムは密かにディッキーを愛し始めます。そんなトムを疎ましく感じるようになったディッキーは、父親からトムを解任する手紙が来たのを機に、別れを告げるのでした。そして二人はお別れにサンレモへ小旅行に出かけますが…。
この作品は1960年に一度映画化されてます。
若き日のアラン・ドロンの代表作「太陽がいっぱい」です。
アラン・ドロンのトムは言うまでもなく素晴らしいですが、本作のマット・デイモンもまた違う魅力で勝負。ものすごく頑張っています。
主役のトム役はマット・デイモン
放蕩息子ディッキーはジュード・ロウ
そして、ディッキーの恋人役はグウィネス・パルトローが演じています。
貧しい青年はディッキーと知り合う事で夢のような楽しい時間を過ごします。
クラブに行ったり、クルージングしたり。
うーん…ディッキーってば罪作りです。
最初こそは上手くいってたふたりですが。
ディッキーはトムの気持ちに気付きうんざりモードに。
そして「事件は」起こるのです。
「秘密」を隠すため嘘をつき、その嘘を貫くためにまた嘘をつくトム。
そして自分の気持ちに蓋をしてどんどん深みにハマっていくんですねえ。
真面目で優しい青年なのに過ちを繰り返し破滅の道へと突き進んで行きます。
マット・デイモンの演技が切なくて胸が締めつけられます。
リメイクものとしては良い出来なんじゃないかなあ。
・リプリー@映画生活
・前田有一の超映画批評