徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

花様年華

2007年05月16日 | ★★★



花様年華
おすすめ度
原題:花様年華:In the Mood for Love
制作:2000年 香港
制作・監督・脚本:ウォン・カーウァイ
出演:トニー・レオン マギー・チャン レベッカ・パン ライ・チン スー・ピンラン

大人の恋愛模様を描いた「花様年華」です。美しい独特の色彩と印象深い音楽が素晴らしい作品です。

舞台は1962年、香港。新聞記者のチャウ(トニー・レオン)と、商社で秘書として働くチャン(マギー・チャン)は、同じ日に同じアパートへと越してきて隣人となります。大家であるスーエン夫人(レベッカ・パン)の仲立ちで親しくなる二人ですが、一緒に昼食を取った際、お互いの伴侶が不倫関係にあることを知ってしまいます。それ以来、二人は急接近。しかし、次第に不倫愛に苦しむ二人の間には不穏な空気が漂いはじめます。そんな中、チャウはシンガポールへと旅立っていきます。

ぷはーっ。大人の恋ですなあ。静かで濃厚な98分でした。作中に流れる「夢二のテーマ」や「キサス・キサス・キサス」などなど音楽も素敵です。マギー・チャンのチャイナドレス姿がとおっても美しく惚れ惚れしました。

この作品もチャンは毎晩、ポットを持って屋台に惣菜を買いに行ってたし、チャウもやたら毎晩屋台に夕飯を食べに行くシーン印象に残ってます。二人が接近するしーんですもんね。そういえば、香港に旅行に行ったとき現地のガイドの方が「香港ではあまり自炊をしません。みんな、屋台などで食事をします。」と言われていました。そのとき妙にこの作品の食事のシーンを思い出した事を思い出しました(なんのこっちゃ。笑)

花様年華@映画生活
前田有一の超映画批評



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シンプルプラン

2007年05月15日 | ★★★


シンプル・プラン
おすすめ度
原題:A Simple Plan
制作:1998年 アメリカ
制作:アダム・シュローダー ジェームズ・ジャックス マーク・ゴードン
監督:サム・ライミ
原作・脚本:スコット・スミス
出演:ビル・パクストン ビリー・ボブ・ソーントン ブリジット・フォンダ ブレント・ブリスコウ ベッキー・アン・ベイカー

スコット・スミスの同名ミステリー小説を映画化した「シンプル・プラン」です。スパイダーマンシリーズで大活躍のサム・ライミが監督を務めています。

舞台はアメリカの雪深い田舎町。飼料店に勤めるハンク(ビル・パクストン)は、妊娠中の妻サラ(ブリジット・フォンダ)と貧しいながらも幸せに暮らしています。大晦日、失業中の独身中年男の兄ジェイコブ(ビリー・ボブ・ソーントン)とその悪友ルー(ブレント・ブリスコー)に父親の墓参りに連れ出されたハンクは、その帰り道、偶然入った森の中で墜落したセスナ機を発見します。機内にはパイロットの死体と、440万ドル(約5億2千万円)もの大金がありました。ジェイコブとルーはこれが犯罪がらみの金だと決めつけて着服しようと言い出します。最初は反対したハンクでしたが、結局は仲間に加わります。その現金はハンクが預かることになります。最初は混乱したサラも出産を控えた身体での生活苦を考慮し、そのプランに関わることにしました。サラの提案で、ジェイコブを誘って金の一部を森に戻しに出向いたハンク。ところがそこへ狩りのため森に行こうとした近所の老人ドワイト(ジャック・ウォルシュ)と出くわしてしまいます。変に感づかれたと動揺したジェイコブがバールでドワイトをどつきまくります。(あーあ。)そして彼を殺し、事故死に見せかける偽装工作をします。ここから辻棲あわせのウソが始まることとなります。当初お金をハンクに預けて後に山分けしようというシンプルな作戦は思わぬ結末を迎えることとなります。

この作品、スコット・スミスの処女作だそうですね。小説と映画とではラストが違うらしい。どう違うんだろう?原作読んでようかな?

観ながら「ファーゴっぽいな。」と思っていたら、それもそのはず。サム・ライミ監督はコーエン兄弟と交友関係があり、雪場の撮影方法を教わったんだそです。なーるほど。

サスペンスならではの何転もする物語に最後まではらはらしてします。平凡な毎日から非日常の世界に足を踏み入れてしまった小市民。人間、自分の歩に合わないものを手にしたら、きっとああなるんでしょうね。ああ、恐ろしい。実は、妻のサラが一番曲者なのかも…(汗)女は強いなァ。

シンプル・プラン@映画生活
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アルプスの少女ハイジ

2007年05月14日 | ★★★★★



アルプスの少女ハイジ
おすすめ度
制作:1973年 日本
原作:ヨハンナ・スピリ
場面設定・画面構成:宮崎駿
演出:高畑勲
キャラクターデザイン・作画監督:小田部羊一
声の出演:杉山佳寿子 宮内幸平 小原乃梨子 吉田理保子
 
今日は、色々あってすごく疲れました。なので、今日は寝る前にコレを観ます。絶対観ます。「アルプスの少女ハイジ」です。

ヤコペッティからハイジまで並んでいる私のDVDラインナップはやばいらしいです。「人に見せてはいけない」と以前友人から言われたことがあります。「ロリータ&バイオレンス」だそうです。でも面白いから許すと言ってくれました。

私はハイジが大好きです。
特に第7話の「樅の木の音」が好きです。

すっかり山の生活に慣れたハイジ。秋も近づいたある日、山の上で強い風に吹かれたハイジは、危うく谷底に落ちそうになります。それを聞いたおんじは、ハイジに山へ行く事を禁じます。翌朝、いつものようにペーターが迎えに来ます。ハイジに懐いたユキとアトリはなかなかペーターの言う事を聞きませんが、何とか山へ向かいます。山小屋に残ったハイジは、おんじのチーズ作りを積極的に手伝います。火にかけたミルクの攪拌を上手にこなすハイジ。「ひとりで出来る」との申し出にアルムおんじはその仕事をハイジに任せ、干草を取りに外出します。ところがそこへ、ユキが山から降りて来てしまいます。仕方なくユキをペーターのところまで連れて行く為にハイジは鍋から離れてしまいます。山に着くとペーターはユキに体罰を与え、かわいいからとむやみに甘やかしてきたハイジを罵ります。落ち込んで山小屋に戻るハイジですが、そこで更に衝撃的な場面を目にします。それは焦げたミルクをナイフで掃除するアルムおんじの姿でした。でもおんじはハイジを責めません。そればかりか、「ハイジにはまだ早かったんだ。」と言うのです。そんなことはありません。充分ハイジに出来た仕事でした。ハイジは、自分の甘さを恥じ静かに涙します。そしてもみの木の前で反省し、同じ事を繰り返さないと誓います。失敗から学んだハイジは、翌日甘えるユキやアトリに厳しく接し、チーズ作りを最後までお手伝いするのでした。

号泣です。たまたま再放送を観たとき、当時勤めていた会社で後輩の指導を任されて悩んでいた頃だったので、おんじの気持ちも分かるし、ハイジの気持ちも分かるし。「ハイジを好きなときに観たいな」とその時強く思い、数年後には全巻揃っていました(笑)なので、ある意味ハイジは私の仕事のバイブルです(笑)

「当たり前の事を当たり前にする」この作品は、ふとそういう気持ちを思い出させてくれます。

余談です。
大人になって気づいたのですが
ハイジはドMと見せかけてドSです。
おんじはドSと見せかけてドMです。(おんじの場合は対ハイジ限定ですが。)
その間に挟まれたペーターとヨーゼフは結構大変です。

そういう目線で観るとハイジが3倍は楽しいです。
ハイジは結構小悪魔ちゃんです。

前田有一の超映画批評



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クロコダイルの涙

2007年05月13日 | ★★★


クロコダイルの涙
おすすめ度
原題:The Wisdom of Crocodiles
制作:1998年 イギリス
制作:デビッド・ラッシェルズ キャロリン・チョア
監督:レオン・ポーチ
脚本:ポール・ホフマン
出演:ジュード・ロウ エリナ・レーヴェンソン ティモシー・スポール ケリー・フォックス ジャック・デヴェンポート

以前ぼへーっとテレビの前に座っていた時にたまたま観た「クロコダイルの涙」です。予備知識なし、興味もなし。なので全く先入観無しに観た作品です。こいいう状態で観るのって意外と少ないのである意味ラッキーでした。

物語は不幸なな交通事故から始まります。若く美しい容姿の医師スティーヴン(ジュード・ロウ)は、自分を愛してくれる女性の血を吸わないと死んでしまうという困った身体の持ち主です。彼は、活きる為に次から次へと女性を誘惑しては、殺害。用意周到な手口で完全犯罪を重ねています。実はこの交通事故も彼の仕業だったのです。ある日、彼は地下鉄のプラットホームで飛び込み自殺を図ろうとしたマリア・ヴォーン(ケリー・フォックス)を助けます。それをきっかけにマリアに近づきスティーヴンは、彼女の血を吸って殺害します。その後マリアの死体は違法漁船によって発見されます。立続けに関係者が死亡したという事実に対し、スティーブンは警察から疑惑の目を向けられることとなります。そんなある日スティーヴンの前に、知的で美しいエンジニア、アン・レヴェルズ(エリナ・レーヴェンゾーン)が現われます。いつものように血を手に入れたい所ですが、彼女に対し今までにない感情を抱き始めるスティーヴンなのでした。

邦題は「クロコダイルの涙」原題はThe Wisdom of Crocodiles訳すと「鰐の英知(分別」という意味。なんで違うんだろう?と思い色々調べていたら、参考になりそうな答えを発見しました。The Wisdom of Crocodiles(鰐の英知)とは哲学者フランシス・ベーコン(1561~1626)の随筆集からの引用で、鰐が獲物を食らう時に罪悪感を拭おうと涙を流してみせるような知恵・分別=自己愛を戒めるもの。ということだそうです。なるほど、そういう意味があったのか。なかなか深いですね…。

思うにこの作品、ジュード・ロウの美しさを堪能する為の映画ですね。あと、ヴァンパイア好きな人にも変り種としていいのかも。

主人公スティーヴンや恋人のアンのお部屋のインテリアが何ともいい雰囲気を醸し出しています。あのアジアと西洋のアンティークが融合したような空間がミステリアスな作風にとってもマッチしていました。

とにかくジュード・ロウの美しさ、妖艶さを楽しんでください。彼のファンならお腹いっぱいになれること請け合いです。

余談ですが最近、ティモシー・スポール(この作品では刑事役で出演していました)がどうしてもバナナマン日村に見えて仕方ないです(笑)あのアゴのない感じと、あのメタボ体型…。ぷぷっ。

クロコダイルの涙@映画生活
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アベッチさんっ、viva jijiさんっ、吉日なりさんっ、imagine-peaceさんっ。

2007年05月13日 | その他



初バトンです。
ORGANIC STONEを運営されているpointdpoさんから頂いたバトンです。回答しないと何やら恐ろしいお仕置きが待っているそうなので(笑)いきなりロックオンされた4人の方ごめんなさい。そして、どうぞびっくりしてください(笑)

それでは早速いってみましょう!

●ルール●

1)必ずバトン回す4人の大切な方々を題名に書いて驚かせてください!
2)回ってきた質問には等身大の自分で答えましょう!
3)やらない子は、月に変わってお仕置きです!
4)ルールは必ず記載してください!

1 おいくつですか?
脳年齢39歳でした。わお。

2 ご職業は?
自由業。人と会うのが私の仕事です。

3 資格は持ってる?
車の普通免許。調理検定3級(爆)

4 今、悩みが何かありますか?
自由である事の不自由さ。
老後。
これは、あまり考えてはいけません。ハマるとやばい(笑)ついついマイナス思考になっちゃいますのでっ。

5 あなたの性格を一言で言うと?
優柔不断。
物事が即決できないっ!決められないんですよ~。なかなか。だからつい人に乗っかっちゃう(笑)でもそのくせ頑固なんです。うわっ。自分面倒くさっっ!

6 誰かに似てるって言われたことある?
西田敏行、フランキー堺
しくしくしく…私、女子なんです。しくしくしく…。
ほ、他にも色々あるんですよ。
えーと、えーと…新庄剛志?京本正樹?一堂零?しくしくしくしく…。

8 人見知りしちゃう?
はい。しなさそうですが実は意外に人見知りなのですっ。

10 ギャンブルは好き?
ズバリ大嫌いです。
でも、私の人生そのものがギャンブルかも…。

11 好きな食べ物飲み物、嫌いな食べ物飲み物は?
好きな食べ物:ごはん、炭水化物全般(笑)ガリガリ君
好きな飲み物:麦茶、お酒、煎茶、お酒、抹茶玄米茶、お酒(挟んでみました)
嫌いな食べ物:にんじん、セロリ、ピーマン ええ、子供ですとも(開き直り)
嫌いな飲み物:ケミカルな色の飲み物全般

12 恋人はいる?
しくしくしく…(涙)

13 彼氏・彼女にするならこんな人が理想(5つ)
1.優しい人。
2.放置プレイが得意な人。
3.出来れば経済力のある人。
4.頭の回転が早くて面白い人。
5.出来ればわたしよりお酒が強い人。(酒癖が悪いのはNG)
ええ加減にせいっ!という声が聞こえてきそう(笑)

14 彼氏・彼女と喧嘩した時、自分から謝れますか?
謝ります。気まずいの苦手なんで。めんどくさいし。

15 親友と呼べるお友達は何人いる?
2~3人。(なんで誤差があるんでしょう笑)

16 バトンを回してきたあの人・・・正直この人のコトは○○である。
pointdpoさんとは、「ブリキの太鼓」の記事がご縁のはじまりでした。彼女はとっても知的な文章を書かかれる方です。音楽、芸術、文学、映画とジャンルは多彩で興味深い切り口です。「デキる女」これが彼女に対するイメージです。

17 ペットは何を飼っている?
犬です。9歳のビーグル犬です。

18 今までの自分の経験で面白い事や自慢できる事は?
色んなパターンで泥酔してきたことでしょうか?寝ゲロも野宿も経験済みです(笑)国内外ところ構わず酔っ払っています(爆)

19 このためなら1食抜ける!
睡眠。

20 趣味・特技(いくつでもOK)
趣味:ぶっちゃけ、無趣味です。
特技:惰眠を貪ること。

21 好きなブランドはある?
こだわりはありません。自分に似合えばいいです。

22 今、行きたいとこは?
近くでは:実家。のんびり家族と話がしたいな。
遠くでは:エジプト、韓国、中国、モルディブ、ベルギー、スペイン、ドイツ、イタリア、フランスなどなど長期で旅行に行きたーーーーいっ!!!!

23もし、自由に使える100万があったら何に使う?
仕事に使います。

24 未来の夢を語ってください
漠然としていますが、社会的に貢献できる存在になっていたいです。リタイアは60歳になる前にしておきたいですね。

25 その夢のために何かしていることはある?
一応。アクションは起こしました。でも、悪戦苦闘中です。ここから早く抜け出して次のステージに行きたいです。

バトンを回す4人の紹介をお願いします
【アベッチさん】
新作を中心に映画のレビューを書かれています。公式ホームページの紹介もありとっても読みやすいブログです。記事にした作品は必ず褒める愛情溢れるレビューから女性らしい心遣いと優しいお人柄がうかがえます。

【viva jijiさん】
新旧様々、幅広いジャンルの映画を沢山ご覧になられています。テンポのよい言い回しが楽しく、気に入らなければとことん斬る!斬る!!斬る!!!(笑)お陰で私、しょっちゅうお腹がよじれてます。

【吉日なりさん】
日々出来事を中心にほぼ毎日更新されています。お料理上手な良妻賢母。映画・趣味・子育てなどなど様々なカテゴリーがあり「今日は何があったのかな?」と楽しく拝見しています。

【imagine-peaceさん】
私も最近ブログにお邪魔するようになったばかりなのですが、とっても広い人脈を持たれた多趣味なジェントルマンです。英語が堪能な方大変著名な方との交流もあるそうです。渋い趣味がとっても素敵です。

最後になりましたがこちらは決して強制ではありません。なのでどうぞご無理はなさらないで下さいね。
そういえばこの質問って7と9がないね(笑)


サマータイムマシン・ブルース

2007年05月12日 | ★★★★



サマータイムマシン・ブルース
おすすめ度
制作:2005年 日本
制作・監督:本広克行
原作・脚本:上田誠
出演:瑛太 上野樹里 与座嘉秋 川岡大次郎 ムロツヨシ 永野宗典 本多力
真木よう子 佐々木蔵之介

「踊る大捜査線THE MOVIE」シリーズでお馴染みの本広克行監督の「サマータイムマシン・ブルース」です。この作品レンタル屋さんでも長い間人気でなかなか借りれなかったもののひとつです。

夏休みだというのに毎日大学に来ては、部室でたむろしている「SF研究会」のメンバー。ある日、部室のクーラーのリモコンを壊してしまい、部室は蒸し風呂状態に。翌日、メンバーが部室を訪れると、怪しい金属製の装置がありました。座席とダイヤル、レバーがついたそれは、タイムマシンのようです。あろうことか「とりあえず昨日に戻って、壊す前のリモコンを持って来よう」と、部員たちは軽いノリでマシンに乗り込みますが…。

この作品ヨーロッパ企画という劇団のお芝居の映画化らしいですね。これ脚本がいいです。秀逸です。原作と脚本を担当した上田誠という人物に非凡な能力を感じました。

個性的なキャラクターと、(読める部分はあるけれど)冒頭の張られていた伏線が気持ちよく繋がっていくストーリーは楽しく、とてもよく出来ていると思います。頭を空っぽにして何も考えずに観れる爽快なコメディーです。

サマータイムマシン・ブルース@映画生活
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ディボース・ショウ

2007年05月11日 | ★★★



ディボース・ショウ
おすすめ度
原題:Intolerable Cruelty
制作:ブライアン・グレイザー イーサン・コーエン ジョエル・コーエン
監督:ジョエル・コーエン
脚本:イーサン・コーエン
出演:ジョージ・クルーニー キャサリン・ゼタ=ジョーンズ ビリー・ボブ・ソーントン ジェフリー・ラッシュ

互いを出し抜こうと騙し合う男女の姿をコミカルに描いた「ディボース・ショウ」です。

マイルズ・マッシー(ジョージ・クルーニー)は、ロサンゼルスで活躍する離婚訴訟専門のやり手弁護士。そんな彼のもとにある日、美人妻マリリン(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)から離婚訴訟を起こされた不動産王レックスロスが訪ねてきます。彼は浮気現場を押さえられているのに、慰謝料を1セントも払わずに済ませたいとの要求するのです。この無理難題を受けたマイルズは、違法行為満載(笑)の方法でマリリンの住所録の写しを入手します。そして遂にそれを元にマリリンを敗訴に追い込むマイルズでしたが…。

タイトル名のとおり、アメリカの結婚・離婚事情を皮肉ったコメディ映画。原題はIntolerable Crueltyで「堪え難い残酷さ」という意味。邦題はもっとベタなものに変えているんですね。…ふーん。

今までのコーエン兄弟にないメジャー路線の作品。ベタだけど、面白かったです。ジョージ・クルーニーやキャサリン・ゼタ・ジョーンズなど華のある役者の濃い~芝居が笑えます。両キャストの衣装も華やかで楽しめました。

ディボース・ショウ@映画生活
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千夜一夜物語

2007年05月10日 | ★★★★★



千夜一夜物語
おすすめ度
制作:1969年 日本
製作・総指揮:手塚治虫
監督:山本暎一
美術監督:やなせたかし
脚本:手塚治虫・深沢一夫
声の出演:青島幸男 芥川比呂志 岸田今日子 小池朝雄 遠藤周作 大橋巨泉 北杜夫 小松左京 筒井康隆

手塚治虫率いる虫プロダクションが制作した、世界初の大人のためのアニメーション第1弾「千夜一夜物語」です。この作品は、3部作になっていて第2弾「クレオパトラ」第3弾「哀しみのベラドンナ」と続きます。私は千夜一夜しか持ってないので、後の2作は未見です。そのお店には「千夜一夜物語」しかなかったんです(泣)

水売り商人アルディンは、ある日奴隷市で売られている美しい女奴隷に一目ぼれしました。彼女の名前はミリアム。でもアルディンは彼女を引き取るお金などありません。彼女が買われそうになったまさにそのとき、大竜巻が起こります。その混乱に紛れてアルディンはミリアムをさらい逃げていきます。そこからアルディンの目眩く大冒険が始まります。

実写との合成等の当時の最新技術を駆使して映像化した作品です。その斬新なスタイルはアニメとドラマを組み合わせた「アニメラマ」という新しいジャンルを打ち立てました。キャラクターデザインは、「それいけ! アンパンマン」のやなせ・たかし先生。なるほど、だから女の子ちゃんがみんなドキンちゃん顔なんですね(笑)サイケデリックな雰囲気で今観ても全然古くないんです。主人公のアルディンのキャラクターに負けないエネルギッシュな作品です。なんとも豪華な声優陣もこの作品の魅力のひとつです。

各シーンの裏話や苦労話などを交えてのスタッフ座談会(山本暎一、やなせ・たかし、宮本貞雄、富岡厚司) が音声特典として収録されています。どのエピソードもとても興味深かったです~。あーっ。あと2作も観たいですっ。

千夜一夜物語@映画生活
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モハメド・アリ かけがえのない日々

2007年05月09日 | ★★★★★



モハメド・アリ かけがえのない日々
おすすめ度
原題:WHEN WE WERE KINGS
制作:1996年 アメリカ
制作:レオン・ギャスト テイラー・ハックフォード
監督:レオン・ギャスト
出演:モハメド・アリ ジョージ・フォアマン ドン・キング ノーマン・メイラー スパイク・リー トーマス・ハウザー

1974年10月30日世界中の熱い視線が注がれる中行われたジョージ・フォアマンVSモハメド・アリ戦。その戦いを中心に描いたアリのドキュメンタリー映画「モハメド・アリ かけがえのない日々」です。

1967年ベトナム戦争の徴兵拒否によりアリは有罪判決を受けます。そして、ヘビー級チャンピオンタイトルも略奪されその後4年間、試合が禁止されましたが、間もなくしてベトナム戦争批判の気運が高まる中、アリのプロライセンスは回復します。

1974年ボクシングプロモーターのドン・キングの仕掛けにより、世紀の対決ジョージ・フォアマンVSモハメド・アリ戦が実現することとなります。またその試合に先駆けて“黒いウッドストック”と呼ばれるブラック・ミュージック中心のコンサートが開催されます。そこにはジェームズ・ブラウン、B.B.キング、ミリアム・マケバなど錚々たるミュージシャンが参加しました。

1974年10月30日、運命の試合が開催されます。3年間ブランクの開いたアリに対し、フォアマンは目下40連勝中の20代の若きニューヒーロー。下馬評で圧倒的に不利とされていたアリでしたが…。

「蝶のように舞い蜂のように刺す」アリのキャッチコピーはとっても有名ですよね。私、モハメド・アリという人物は、「ボクシング界の元ヒーロー」というイメージしかありませんでした。あ・それから、「アントニオ猪木VSモハメド・アリ」っていう例の試合(笑)

モハメド・アリはプロボクサーとしての活動だけに留まらず、黒人の経済的自立を目指す社会運動且つ黒人の民族的優越を説く宗教活動の「ブラック・ムスリム・ムーブメント」に参加したり、ベトナム戦争への徴兵を拒否したりと、社会的にも大変な影響を与えた人物だったそうです。実はすごい人なんですね。びっくりしました。

いつも強気で、ファンへの過剰なまでのリップサービスが有名なアリですが、ジョージ・フォアマンとの試合直前、関係者に見せた意外な一面など興味深いエピソードも満載でした。彼が何故当時カリスマ的人気を誇り、今も尚伝説となって語り継がれているのかが少しだけ理解できた気がした作品です。ドキュメンタリー好きはもちろん、革命家や格闘技が好きな人にもおすすめの1本です。

モハメド・アリ かけがえのない日々@映画生活
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オリーバー・ツイスト

2007年05月08日 | ★★★


オリバー・ツイスト
おすすめ度
原題:Oliver Twist
制作:2005年 フランス・イギリス・チェコ
制作:ロベール・ベンムッサ アラン・サルド
監督:ロマン・ポランスキー
原作:チャールズ・ディケンズ
脚本:ロナルド・ハーウッド
出演:ベン・キングズレー バーニー・クラーク ジェイミー・フォアマン ハリー・イーデン リアン・ロウ エドワード・ハードウィック

チャールズ・ディケンズの同名小説を映画化した「オリバー・ツイスト」です。19世紀のイギリスを舞台に天涯孤独のオリバー少年が苦難の中、ひた向きに健気に生きる姿を描いた作品です。

救貧院で暮らす孤児オリバー(バーニー・クラーク)。ここでは、全ての子供たちが教区吏から虐待を受けています。ある日オリバーはクジ引きで、孤児代表として粥を哀願します。これを問題視した教区吏は、オリバーを葬儀屋に働きに出します。しかし、そこでも虐待を受けたオリバーは我慢できずロンドンへと逃げ出します。

ロンドンに着き、疲れきったオリバーに手を差し伸べたのはドジャー少年(ハリー・イーデン)でした。彼はオリバーをフェイギン(ベン・キングズレー)の元へ連れて行きます。そこは窃盗団のアジトだったのです。フェイギンはオリバーに盗みをするように仕込もうとしますが、オリバーはその荒んだ生活に染まりませんでした。

そんなある日、ふとしたことがきっかけでオリバーは紳士ブラウンロー(エドワード・ハードウィック)に保護されます。優しく温かく接してくれるブラウンローの屋敷で、オリバーはようやく穏やかな生活を手に入れますが、その生活は長く続くことはありませんでした。オリバーは再びフェイギン一味に捕われてしまうのです。


ポランスキーの作品はいつも「リアリティの追求」が徹底してますよね。この作品もセットと衣装の完成度が高くて見応えがありました。産業革命で資本主義化が進んだイギリスの児童労働問題や貧富の差など庶民の生活実態なども描かれていて何気に勉強になりました。

主人公のオリバー演じるバーニー・クラークの印象が薄いぶん、脇を固める演者の濃さが際立ってます(笑)凝り倒したメイクと役作りで一瞬誰だか分からないベン・キングズレー、実力派のジェイミー・フォアマン、今後の活躍が楽しみなハリー・イーデンなどなど華のある達者な役者さんがすごくいい風味です。

肝心のオリバー君がふわっふわしてて。「もっとがんばれ!」と言いたくなります(笑)原作もこんな感じらしいので仕方ないですが、お陰で私はもやもやしてしまいました。

オリバー・ツイスト@映画生活
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es エス

2007年05月07日 | ★★★



es  エス
おすすめ度
原題:Das Experiment
製作:2001年 ドイツ
製作:マーク・コンラド
監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル
脚本:マリオ・ジョルダーノ ドン・ボーリンガー クリストフ・ダルンスタット
出演:モーリッツ・ブライブトロイ クリスチャン・ベルケル オリバー・ストコフスキー ユストゥス・フォン・ドーナニー ティモ・ディールケス 

1971年に行われたアメリカのスタンフォード監獄実験を題材に描かれた作品「es」です。

タクシー運転手のタレク(モーリッツ・ブライプトライ)は、新聞広告で募集されていた模擬刑務所での心理実験に応募します。条件は拘束時間2週間、報酬4000マルク、応募資格不問、実施場所大学内模擬刑務所というものでした。そこで20人の男性を「看守」と「囚人」に分け、それぞれ与えられた役になり切るという生活がスタートするのです。

実験1日目、全員軽い気持ちで始めた実験でしたが、看守役は囚人役を従わせる事を楽しみ始めるようになります。実験2日目、タレクを中心に囚人が大騒ぎをしている中で看守ベルス(ユストゥス・フォン・ドーナニー)が場を仕切り始め、実験は次第にエスカレートしていきます。日を追うごとに囚人の精神は不安定になり、実験助手のユッタ(アンドレア・サヴァツキー)は、危機感を抱き始めていきます。そしてついに事件は起こってしまうのです。

この作品、基本的にフィクションです。実際の実験も予定より早く打ち切られましたが、死者が出るまでの惨事ではありません。個人的にはあのラストシーンはちょっと、いただけませんでしたが。演出過多な印象が強い作品でした。

何にせよ、あのような騒動は実際に起こった紛れも無い事実なんですよね…。人の適応能力は思いのほか高いと言う事なのでしょうか??「看守役」の彼らは何故あんなにも「正気」を失ってしまったのでしょうか?戦争で多くの兵士が血を流します。これも「任務」による「殺人」ですよね。置かれる立場により、「任務」という名の下に人間の心理は大きく変化していくんですね。

下手なホラーよりよほど恐ろしい事実です。

es@映画生活
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ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還

2007年05月06日 | ★★★★★



ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還
おすすめ度
原題:The Lord of the Rings:The Return of the King
製作:2003年 アメリカ
製作:バリー・M・オズボーン ピーター・ジャクソン フラン・ウォルシュ
監督:ピーター・ジャクソン
脚本:フラン・ウォルシュ フィリッパ・ボウエン ピーター・ジャクソン
原作:J・R・R・トールキン
出演:イライジャ・ウッド イアン・マッケラン リヴ・タイラー ヴィゴ・モーテンセン ショーン・アスティン

今日でG・Wも終わりです。一気見してみよう!シリーズもいよいよ最終日の弟6日目となりました。そして、この超大作もいよいよ最終章を迎えます。「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」です。

指輪を葬る為に滅びの山を目指すフロド(イライジャ・ウッド)とサム(ショーン・アスティン)ですが、道案内するゴラム(アンディ・サーキス)は、二人を仲違いさせようと色々な小細工を仕掛けます。そんなゴラムの狙い通りフロドはサムを疑い、疑心暗鬼に。そして、遂に旅を共にする事を拒み、サムの任を解いてしまいます。

一方、冥王サウロンの軍が、人間の国ゴンドールに襲いかかります。そこで、ローハンの人々も、国交が途絶えていたゴンドールを救うために立ち上がりました。劣勢が続きますが、そこにアラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)率いる亡霊の大軍が現われて、ゴンドールは勝利します。

その頃、サムは巨大蜘蛛に襲われていたフロドのピンチを救い、2人の信頼関係は修復されます。

サウロンは兵力を補強し反撃の準備を整えます。アラゴルンは、サウロンからフロドへの目をそらすためにモルドールの黒門へ攻め込む作戦に出ます。そして、いよいよフロドとサムは滅びの山に辿り着きますが…。


久しぶりに映画を観た後の余韻を楽しみました。これは、そう!R・P・Gのエンディングを観ているような達成感にも似た気分。フロドがサムを拒むシーンでは思わず涙腺がゆるゆるに(照)2人が再び手を取り合うシーンでは鼻水でずるずるに(恥)

いやいや、素晴らしい大団円。自分でも驚くくらい満足しました。正直、三部作の最後の作品でこんなに満足できるとは思ってなかったので。なので満点にしてみました(笑)

でも、もうお腹いっぱいなので当分ファンタジー大作はいいです(笑)

ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還@映画生活
前田有一の超映画批評



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ロード・オブ・ザ・リング 2つの塔

2007年05月05日 | ★★★



ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔
おすすめ度
原題:The Lord of the Rings:The Two Towers
製作:2002年 アメリカ
製作:バリー・M・オズボーン ピーター・ジャクソン フラン・ウォルシュ ティム・サンダース 監督:ピーター・ジャクソン
脚本:フラン・ウォルシュ フィリッパ・ボウエン ピーター・ジャクソン
原作:J・R・R・トールキン
出演:イライジャ・ウッド イアン・マッケラン リヴ・タイラー ヴィゴ・モーテンセン ショーン・アスティン

一気見してみよう!シリーズ弟5日目です。昨日に引き続き「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」です。

戦いの途中、バラバラになってしまった9人の旅の仲間達。

フロド(イライジャ・ウッド)とサム(ショーン・アスティン)は、滅びの山の火口を目指し先を急ぎます。その後を、ゴラムという珍獣が付きまといます。実は彼は、指輪の前の持ち主で指輪の邪悪な力に魅せられ続けていて、隙あらばと指輪を狙っているのです。フロドは、そんなゴラムを捕らえて、モルドールへの道案内をさせるのです。

一方、アラルゴン(ヴィゴ・モーテンセン)、レゴラス(オーランド・ブルーム)、ギムリ(ジョン・リス・デイヴィス)の3人は、太古の不思議な森ファルゴンで、白の魔法使いとして甦ったガンダルフ(イアン・マッケラン)と再会します。その4人で、サルマンの攻撃を受けている人間の国ローハンへと向かいます。

また、さらわれたメリー(ドミニク・モナハン)とピピン(ビリー・ボイド)は、オークの手から逃れて森に迷いこみ、樹木の牧者エントに出会います。2人は、エントに戦いの援護を求めますが、受け入れてもらえません。あきらめられない2人は、サルマンの手によって無惨な姿となった木々の姿をエントに見せたのです。

戦いの混乱で三手に別れてしまう一行ですが、それぞれの場所で全身全霊をかけて戦います。その激闘の行方は…。

ん?ん??サルマン?ウルク=ハイ?ローハン?ゴンドール??んんん???こんがらがっちゃう私(笑)何のための一気見なんだい?大丈夫か?私!!!観ながら参考にした相関図です。私ってどういう記憶力なんでしょうか?(爆)脳トレしなきゃ。ちなみに、これすんごい便利でした。<THE LORD OF THE RINGS人物相関図>

引き続き長ーいこの作品。途中小腹がすいてコーヒー淹れながら、クッキーをむしゃつきながら観ました(笑)もぐもぐ。いやあ。改めて凄い作品ですね。映像のクオリティの高さは言うまでもありませんが、キャラクターと設定の完成度が高いので、長くてもなんだかんだとちゃんと最後まで観れちゃう。そんな「魅せる」力にただただ感心しました。

とはいえ。

とりたてたファンタジーファンでない人にとっては、一定の忍耐力を要する作品であることは否めませんが…。

さあ!明日はいよいよ完結編です。それまで持つのか?記憶力。がんばれ自分。負けるな自分。

ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔@映画生活
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ロード・オブ・ザ・リング

2007年05月04日 | ★★★




ロード・オブ・ザ・リング

おすすめ度
原題:The Lord of the Rings:The Fellowship of the Ring
製作:2001年 アメリカ
製作:バリー・M・オズボーン ピーター・ジャクソン フラン・ウォルシュ ティム・サンダース 監督:ピーター・ジャクソン
脚本:フラン・ウォルシュ フィリッパ・ボウエン ピーター・ジャクソン
原作:J・R・R・トールキン
出演:イライジャ・ウッド イアン・マッケラン リヴ・タイラー ヴィゴ・モーテンセン ショーン・アスティン

一気見してみよう!シリーズ弟4日目でございます。まだまだ続くのです(笑)超大作「ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間」です。

はじまりは、中つ国第3紀のホビット村。111歳の誕生日パーティーの夜、ビルボ・バギンズ(イ アン・ホルム)は村を去ろうとします。そこへ旧友の魔法使いガンダルフ(イアン・マッケラン)が訪ねて来て、指輪を残していくよう説得します。その指輪は、全世界を闇の支配者冥王サウロンの指輪だったのです。

ガンダルフは、ビルボのいとこである若者フロド・バギンズ(イライジャ・ウッド)にそれを渡し、滅びの山の火口に投げ込むよう命じます。フロドは、友人のサム(ショーン・アスティン)、メリー(ドミニク・モナハン)、ピピン(ビリー・ボイド)と共に旅に出る事になりました。

旅に宿で剣の使い手である人間アラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)に出会い、一行はエルフ族のエルロンド(ヒューゴ・ウィーヴィング)の館に向かいます。そこでフロドら4人とアラゴルンは、人間のボロミア(ショーン・ビーン)、ドワーフ族のギムリ(ジョン・リス=デイヴィス)、エルフ族のレゴラス(オーランド・ブルーム)、そしてガンダルフと合流し、9人での旅の仲間が結成されます。彼らは魔物と戦いながら目的地を目指しますが…。


私が知る一番身近なファンタジーは「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」などのテレビゲーム。(悲しいくらい発想が貧困ではありますが…。いやお恥ずかしい。汗)こういった「現代のファンタジー」の礎を築いたという原作の映画化と聞いたもんで、ちょっと「わくわく」したんですよ。だから観たんですね。

基本ファンタジー音痴な私は、国の名前や独特な設定、物語の基本となる世界観を理解するのに案の定一苦労。映画を楽しむ以前に物語についていくのに必死になってしまいました。

マニアも多いこのコア~な世界観を映像化したという勇気と技術は素晴らしいと思います。ただ、(壮大な内容なので仕方ないかとは思うのですが)約3時間というのは、思い入れがないせいか、ちょっぴり長く感じちゃいました。


ロード・オブ・ザ・リング@映画生活
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マトリックス・レボリューションズ

2007年05月03日 | ★★



マトリックス・レボリューションズ
おすすめ度
原題:The Matrix Revolutions
製作:2003年 アメリカ
製作:ジョエル・シルヴァー
監督・脚本:ラリー・ウォシャウスキー アンディ・ウォシャウスキー
出演:キアヌ・リーヴス ローレンス・フィッシュバーン キャリー・アン・モスヒューゴ・ウィーヴィング ジャダ・ピンケット・スミス モニカ・ベルッチ コリン・チャウ

一気見してみよう!シリーズ弟3日目でございます。いよいよクライマックス「マトリック・レボリューションズ」です。

真実を追求し戦い続けるネオ(キアヌ・リーヴス)は、ある日戦いのさなかに力を使い尽くし、マトリックスとマシン地帯の間にある無人地帯に取り残されてしまいます。眠り続けるネオを見守るトリニティー(キャリー=アン・モス)。救世主の存在を信じ続けていたモーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)は、救世主自身もが設計者によって作られたマトリックスのシステムのひとつに過ぎないという事実にショックを受けています。

ある日予言者オラクル(メアリー・アリス)は、ネオに最後の言葉を告げ、ネオは彼女もこのプログラムのひとつと知りながらそれを受け入れるのでした。そしてナイオビ(ジャダ・ピンケット・スミス)の助けを得て、ネオとトリニティーはマシン・シティーの心臓部へ入り込む危険な旅に出て最後の賭けに出るのです。

マトリックスシリーズの完結編。
シリーズ物特有の典型的な尻つぼみでございました(爆)

マシン世界の機械仕掛けの神との対峙シーン。
♪ラン・ラン・ラ・ラ・ラン・ラ・ラン♪と思わずハミングしてしまい、オウムを探してしまいましたよ(笑)

エージェント・スミスとの雨のバトルシーン。
ここ、えらくお金掛かってるってのですんごい話題でしたね。…。長すぎます(笑)

とりあえず復習終わりです。一気見は疲れますねー。「とりあえず観た」という充実感は味わえますが、爽快感はありません。と言うわけで、マトリックスは1作目だけで充分です。(月初から引っ張っといてこんな感想って…。ご、ごめんなさい。汗)

でもちょっとだけびっくりした事が。お兄さんのラリー・ウォシャウスキーは2004年に性転換手術を受て、リンダ・ウォシャウスキーになったそうです。どひゃーっ。知り合いの方から「有名だよ。」とあっさり言われてしまいましたが…。し、知らなかった。あー。びっくりした。

マトリックス レボリューションズ@映画生活
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