まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

「路傍のシンガー」 (# 60)

2011-08-08 07:22:34 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
おはようございます!
朝日の中での開店です。
週明けの朝、皆さまはいかがお過ごしですか?

いよいよ、お盆ウィークに突入です。
天候も不安定ながら、夏らしくなってきました。
先週末には渋谷とか駅前商店街とかで夏祭り、とか称して仮設舞台組んで、
にーちゃんたちのバンドが歌をがなっているのを見かけました。

なので、本日の茶菓子はこちらを。

お盆ウィークだけど、お休みではない社会人の皆さまに。
仮設舞台でがなっていた人たちも、月曜から変わらずお仕事の社会人の方も、
まっさらな気分でダイジョーブ!と笑って今週をスタートできるように。

ご賞味あれ。
それと皆さま、いってらっしゃーい!!


2011年8月8日 ブログ直接投稿 「路傍のシンガー」

ガード下で今日も歌う
雨音 電車 車の音
負けないように 音量上げても
騒音が一つ 増えるだけ

昨日はバイト先 一つなくなった
あの店 閉店しちゃうんだって
売上げ最近ショボかったもんなぁ
それより来月 家賃どうしよ

バイト先のあの娘ともお別れ
二年半の片思いも ジ・エンド
俺は あの娘を思い出すけど
あの娘は そうじゃないだろな

ガード下で今日も歌う
下手くそなギター かき鳴らし
見向きもしないで 通り過ぎてく人たち
電車の音に聞きほれる人は いないもんな

だけど俺の音
身体から抜けて 広がってゆく
電車の音にかき消されても
車の音にまぎれても
俺の音 確かにここにある

天から降りて
風のように抜けていく音
人から見れば ただのムサい
俺の身体というポンコツスピーカー
曇天の下 電車にも車にも負けてる俺

だけど音は
そんな俺にも降りてきて
ショボい俺とは関係なく
この世界に生まれてゆく
蟻が地面を掘る音のように
花が朝日を浴びて開く音のように
ただそこにある 世界の一部になる

ガード下で今日も歌う
雨音 電車 車の音
蟻や花の音 混ざる中で
彼女もいないし しがないバイト暮らし
道行く人は皆 自分の生活に一直線
道端の石ころなんて 見向きもしない

だけど歌があるから ダイジョーブ
今日も歌って 笑って生きるよ

人は俺を見て笑うだろう
煩いって眉をしかめるだろう
それより気づかずに ただ通り過ぎるだろう
恐くないって言ったら 嘘になる
悲しくないって言ったら 嘘になる
だけど雨が 電車が 車の音が
蟻が 花が 俺と一緒に
この世界を歌っているから

だからダイジョブ!
今日も笑って生きるよ

そうさダイジョブ!
今日も笑って生きるよ



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コメント (6)
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