まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

「老いぼれ剣奴の唄」 (# 64)

2011-08-22 21:27:37 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
お今晩は~。

夏と言えば、
と言っても、これぞ夏!というのは人それぞれでしょうが、
夏の風物詩としてまかろんが思い出すのは、
お昼の12チャンネルでやってる洋画番組や、
夜9時からやる洋画番組が子供向けの内容になることですねー。

子供向け、と言っても案外大人が観ても鑑賞に堪える内容だったりして、
そんなのをクーラー効かせてカーテン閉めた部屋で昼から観てるのは、
夏休みだぁー、という気がしましたっけ。

そんな夏の思い出に寄せて、
今週2回はお話テイストのお茶菓詩をお届けします。

昼間の太陽を締め出して家で日中から映画を観る、
そんな子供の贅沢なドキドキ気分と一緒に。

お楽しみ下さい。


2010年8月1日ついったー投稿 <加筆>「老いぼれ剣奴の唄」

もう誰のためにも闘わない

身代わりはもうごめんだ
 
振り上げる刃 地を駆ける脚
 
沸き起こる賞賛 つかの間の

全ては明日もう一日生き延びるため

あんたが俺に何を見ていたか知らんが
 
自分の栄光は自分で掴みな
 
俺の栄光はあんたにくれてやる
 
奴隷に栄光なんてあるとしたらな


酒場の隅で老いぼれ男が 今日も喚く
 
もう俺を呼ばねえでくれ 旦那
 
彼を知る者など誰もいない
 
薄汚れた酒場の隅で

ひとりぼっちで
 
とおに彼を見放した主人を

罵倒し蔑み恋焦がれ



人気ブログランキング ← 夏と言えば怪談もつき物ですね。
コメント (2)
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