まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 ~ 「魔法のインク」 7

2013-12-07 21:25:33 | 「魔法のインク」 2013Xmas
ども、週末ですねぇ。
だんだん日が短くなっていって寒くなってきてますが、
皆さまいかがお過ごしですか。

今日まかろんは、デパ地下に行ってきました。
Xmas限定のお菓子がいっぱいで、お財布と胃と体重的には悩ましいですが、
やっぱりワクワクしますね!

で、自分のためにだったらお金出してまで要らないけど、
知り合いのあの人この人のためだったら、というちょっとした物を
ちょこちょこ買い物してました。

すぴりちゅあるもそういうことなのかなぁ、と思ったりします。

自分を愛せとか赦せとか言われても、
ええーこんな私にそんな資格なんて、とか思いがちですけど、
他人だと案外すなおに美点を見てあげられたり、
落ち込んでる人には、そんなことないよ!と言ってあげられたり、
するものですよね。

自分に優しくすることは難しくても、人に優しくすることで、
世界と自分に優しさを与えられる、周りの世界をそうやって見てみるのもいいかも。

まあそれはともかく。

さあ、アドヴェントカレンダー7つ目の窓を開けましょうね。


2013年12月1日~ブログ直接投稿 「魔法のインク」 その7

  女王さま・・・? インクは震えて言った
  僕に闇が? それと僕の連れの狼は・・・
  女王は 愛おしそうな手つきで
  手の中のインクつぼを なでた
  そして目の前にかざして ささやいた

<つづき>

知らぬのか 今のそなたの色を?
女王はすっと 指を伸ばし
宙に 氷のを創りだした
それに映った インクの色は・・・
どぶ川のような にごった灰色

まだ時折きらっと光る色が いっそう
インクを 汚らしく見せていた
おおそうそう狼は と女王は言った
案ずるでないぞ もう死んだ
氷の鏡に 雪に埋もれた狼が映っていた

僕のせい・・・? とインクはつぶやいた
僕が 無理に帰ろうとしたから
誰も待ってないのに 必要じゃないのに
アカマツさんにも 言われたのに
止めようって 僕が言わなかったから

おおそうじゃな そなたに少しでも
力があればな 女王は淡々と言った
人間は そなたを大切にしたろうし
帰るあてなく うろつくこともなかったし
あの哀れな狼を 道連れにせんでも良かったな

僕のせい? インクは言った
僕が役立たずで無力で意気地がなかったから
狼さんは 僕の何倍も価値があったのに
僕に 力がなかったから!
インクは その全存在で自分を呪った

怒り 哀しみ 自責 絶望
圧倒的に 暗くて重たい念が
どこからか インクに押し寄せて
インクを 激しくかき回した
インクは 真っ黒になっていた

<つづく>


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