まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 ~ 「魔法のインク」 9

2013-12-09 21:28:13 | 「魔法のインク」 2013Xmas
ども、お今晩は~。

寒い!
今日、寒いですねー。
皆さま、お元気にされてますか。

日曜日にですね、まかろん頑張ってXmas用の自画像撮りました!
プロフィールのところ、写真変えましたよ、ほらっ。

まかろん、ほんとメカ物苦手で・・・
うん、砂糖菓子だからね。

お友達のウサギさんと撮りましたよ。


さあ、アドヴェントカレンダー9つ目の窓を開けましょうね。


2013年12月1日~ブログ直接投稿 「魔法のインク」 その9

  どこかで 呪術が薄くなっていると見える
  心弱き人間どもめ だらしのない
  女王は いらだった目を小鬼に向けた
  小鬼よ 薄まってる箇所を見つけるのだ
  小鬼は頭を下げ 駆けだした

<つづき>

しばらくして 小鬼は戻ってきた
見つけました 女王さま
場所は覚えておるな と女王は言った
そりゃあもう ともみ手をする小鬼に
女王はインクのふたを開け 言った

では そなたの目を借りるぞ
女王は 小鬼の頭に片手をおいた
目を閉じ 低いのような声で
何ごとか つぶやき始めると
小鬼の口から 木々がすれるような声がもれた

女王の手にした インクつぼから
真っ黒なインクが 細く吹き上がった
インクはゆるやかに 文様を描きながら
洞窟のあちこちへ散り 床に貼りついた
文様は一瞬黒光りし また薄闇に沈んだ

空気が ずんと重くなった
女王は平然としていたが 小鬼は一瞬ふらついた
床の時計が ぎっ・・・と音をたて
また 静かになった
これでしばらくはもとう と女王は言った

女王は インクつぼのふたを閉めた
つぼはまた インクでいっぱいになっていた
よほどの苦悩だったと見える 女王は笑った
まだまだ自力で増えそうだが 安心いたせ
じきにそなたの力に引かれて 闇が集まる

さて私は戻る と女王は階段へ向かった
小鬼よ 呪術の見張りは頼んだぞ
小鬼は 不満そうな顔をした
おいら一人で ここにいろってですか?
そりゃあんまりですぜ 女王さま

<つづく>



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コメント
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