まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 ~ 「魔法のインク」 17

2013-12-17 21:12:23 | 「魔法のインク」 2013Xmas
ども~、皆さまお元気にされてますか。

これ、まかろんだけのことかもしれないんですけど、
なんか、先週金曜辺りからイライラしたり世を儚みたくなったり、
ネガティブな気持ちが忍び寄ってきてませんか。

知り合いも金曜はちょっと具合悪かったと言ってたし、
今日買い物してたら、すんごいむっつりしている店員さんをいくつかのお店で見かけました。

日本の小売業では驚きの事態です。

単に年末だから、ということかもしれませんが、
何が理由であれ。

あといくつ寝るとXmasとお正月。

心の雲を払って、ピカピカの皆さまでいられますように、お祈り申し上げます。


さあ、アドヴェントカレンダー17個目の窓を開けましょうね。


2013年12月1日~ブログ直接投稿 「魔法のインク」 その17

  夢は 天使の腕からぽろぽろこぼれ
  地上の雪を 少し溶かした
  だけど 人々はむっつりと
  道のぬかるみに 文句を言った
  雪雲がまた少し 厚くなった

<つづき>

ある日 そうしてこぼれた夢が
枯れたヤナギの木に 落ちた
ヤナギはふるっと 身をふるわせて
遠い星空の夢を 見た
樹液がめぐって 枯れた幹をうるおした

ヤナギは 葉のない枝を伸ばした
飛び込んでくる黒い念 だけど
足元に何か 温かなものを感じた
懐かしい思い 遠い昔の緑の野原
ヤナギは枝で 黒い念をさえぎった

一瞬 ヤナギの枝に春の光がともった
ゆらめく淡い光 暖かな土の香り
瑞々しい枝には 緑の葉がさざめいてた
枯れ枝に積もってた雪が解け 一滴
足元の地面に 吸い込まれていった

ウサギは 何か温かなものが
頬に触れるのを 感じた
身を起こすと雪の上 暗い雪道が
森の中へと 続いていた
温かな雫が ウサギの上に降っていた

あれぇ ここどこだろう
ウサギは一人 つぶやいた
こんなとこ いた覚えないけれど
薄闇の中見回すと 散らばる卵と布袋
卵は真っ赤に 染まっていた

温かな雫は まだ降っていた
よく見ると ウサギの上にだけ降っていて
赤い水たまりを 作ってた
ウサギはぶるっと 身体をふった
うわぁ何これ 気持ちわるい

<つづく>


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コメント
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