まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作~「ルーシーという女の子」 その2

2011-05-04 21:51:23 | 物語詩 短編 2011/2012
今晩は~。

3連休2日目です。
今日お休みだった方も、そうでない方も、楽しい日が過ごせましたか?

一日楽しく過ごして (お仕事だった方にはごめんなさい!)
ワクワクしたら、
その後は休息の時間です。

ハーブティを淹れましたから・・・
本日の詩モドキと一緒にごゆっくりお過ごし下さい。


さあ、病気になったルーシーはどうなったんでしょう?


2011年5月3・4・5日 ブログ直接投稿 「ルーシーという女の子」2日目

  ある日ルーシー病気になった
  王様騎士はとうにいない
  知識もナイフも役立たない
  からっぽの王国 風吹き抜ける

<つづき>

ルーシー自分の王国捨てて
独りぼっちで ふるさと帰る
両親とっくにお空の彼方
兄弟姉妹(kin)はそねみ顔
俺たち見捨てて勝手に出てった
今度は俺たち見捨てる番

ルーシー病んだ体を引きずって
ふるさとを出て倒れ伏す
もうわたしには何もない
知識もナイフも役立たない
兄弟姉妹も目の敵
やっぱりわたしは不運な子

そのとき老婆がやってきて
もしもしそこのお嬢ちゃん
持ってるナイフ貸しとくれ
この朝採れたて美味しいりんご
長い道のり 腰は痛い
市場に行く前 ちょっくらと
この木陰でひとかじり
歯の悪いあたしにゃ ナイフ要る

ルーシー震える手でナイフ取り
好きにしなさいと あごしゃくる

さくっと鳴る音
ただよう香り
しゃくしゃくしゃくと軽い音
老婆 水筒きゅぽっと取り出し
飲んだり食べたり 忙しげ

しばらくごそごそ音がして
ありがと 嬢ちゃん
助かった
お礼にりんご食べとくれ
つやつや赤いりんごとナイフ
ルーシーの手に握らせて
老婆 よいせと立ち上がる
最後に にこっと笑いかけ
よろめきよろめき去っていく

<つづく>
ルーシーはこのまま死んでしまうのか?
請う明日ご期待!



人気ブログランキング ← これがルーシーへの手向けの花となるのだろうか・・・
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