まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 ~ 「異国に揺れる蒼い花」その1

2012-05-03 20:54:54 | 物語詩 短編 2011/2012
ども、お今晩は~。
GWです、大型連休ですっ。

お茶菓子でちょっと長いのがありますので、
GW恒例の3日連続配送フェスタ、やっちゃいましょう!

まあ、休み中のおなぐさみに。

お楽しみ下さい。


2012年5月3・4・5日ブログ直接投稿 「異国に揺れる蒼い花」
 
遠い異国の空の下
川辺に揺れる 蒼い花
戦地へ去りし恋人 想い
乙女 川辺に独り佇む

川の此方の君のため
我 彼方へ出で行かん
水清かなるこの地と君を
炎と血から 我守らん

乙女 川辺に咲く花を
戦士に贈り 無事願う
傍に居られぬ我が身に代わり
愛しき君の盾となれかし

戦士 小さき花を押し戴きて
川の彼方へ去り行かぬ
君が想いこそ 我が盾 我が剣
されば行かん この花と共に

乙女 戦士と別れし川辺で
川の彼方を日夜望めど
恋うる戦士の影はなし
ただ煙と叫びが届くのみ

煙の色は濃くなり勝る
水は清かに流れ続ける
愛しき君よ 今いずこ
乙女 川辺に独り佇む

煙いよいよ濃くなり勝る
叫びは水面(みなも)を揺り動かす
乙女 彼方を望めども
此方の花ぞ 揺れるのみ

煙はいまや 空覆う
叫びは天を揺り動かす
血の香りは川をも越える
清らなる川 水少なし

煙と血臭 纏いし乙女
川の流れに踏み入らん
我はいまや花にはあらじ
只人として君の元 参らん

<つづく>



人気ブログランキング ← 戦争がないってやっぱり有難いですね。

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