角川平成俳壇8月号入選句。
今月は並入選でありながらも2句採っていただだいた。
7月号は入選ならずであったから、ま、これでチャラってことにしよう^^v
1句目。
季語は「十薬」。別名、「ドクダミの花」のこと。
二人の選者先生から採っていただいた。
1句に二人の先生が採っていただけるのは
たとえ並入選であってもトップ入選の「推薦」よりも価値があると
私たちの句会の先生は評価してくださる。
そして、2句目。
季語は「春うらら」
この2句が入選となった。
以前は3句投句して3句とも入選になったこともあったがこの頃はどうもダメ。
さて、句意はというと。
十薬の花は白い十字をきったような清楚な花で私は好きな花。
そういえば、過去にこんな句があった。
「十薬を活けて掃除を終わりけり まこ」
これは何と、「秀逸」で採っていただいている。
掃除をしたら、薔薇でもなく百合でもなく「ドクダミ」の花を活けたのである。
そこが良かったことと^^。
その十薬を詠むのは今回で2回目。
実はこの花、母の大好きどころか、大嫌いな花であった^^。
花が嫌いと言うよりも繁殖力がどうも嫌であったようだ。
当時、ウナギの寝床のような細長い花壇に母は花を楽しんでいた。
そこにドクダミが入り込んでくるから敵のようにむしりとっていた。
勿論まだ花も咲かないうちであるから短いしそれを根こそぎ取るには
それなりの園芸道具が必要であり、先の尖がった三角の形の鍬のミニ版のような道具。
それをカツカツと土に突き刺すようにして「退治」するのである^^。
そうすると、2階の(家の構造上実際には1階になるのだけど)
私の勉強部屋までその匂いが届くのである。
上から除くと母の背中がリズムをとっているかのように見えた^^。
花を愛で色々咲かせていた母でも何故か「十薬」の花を敵のようにしていた。
軍手をしていても手に付いた匂いは洗ってもなかなか落ちるものではなく、
指先も茶色に染まっていたのを思い出す。
亡き母の後の花壇を引き継いだ私はタキイからも種や苗を取り寄せ色々楽しんだ。
でも、十薬は何故か母のように敵にはせず花が咲くまでそのままにしておいた。
そして玄関にも活け、トイレにも活けた。
「十薬を活け掃除を終わりけり」はその時の句。
在りし日の母を偲んでいたのかも知れない。
さて、明日は2句目の入選句、「春うらら」に付いて書きます。