WIND BENEATH MY WINGS

震災後、私たちの暮らしの「あるべき姿」を考え中。持続可能で幸せな暮らしを一緒に考えていきませんか?

厚生労働大臣のお仕事~舛添(ますぞえ)氏の手腕に期待~

2007-08-28 10:27:05 | 時事問題
まずは、厚生労働省についておさらい。
厚生労働省は、平成13年の省庁再編で厚生省と労働省が統合されてできた職員数約10万人の巨大官庁。厚生行政、労働行政を司る。

医療、労働、雇用、年金、社会保険など私たちの生活や命に直接関係ある行政を受け持っている。組織は、医政局、健康局、労働基準局、保険局、年金局など11局に統廃合されいまに至る。

さて問題の社会保険庁であるが、厚生労働省の外局にあたる。社会保険事務所(は、厚生労働省設置法第30条の規定に基づき設置される国の出先機関。社会保険事務所を都道府県単位で統括するのが地方社会保険事務局。

今更いうまでもないが、これまでのつけがたまりにたまって、組織そのものの問題を抱えながら、その上、少子化、高齢化に基づく数々の課題があり、少子高齢化社会を念頭においた年金制度改革も求められている。

このトップが厚生労働大臣。
かつては、さして重要なポストではなかったが、今や政権の行方を左右する注目案件を抱えるが、あまりにも問題が複雑で、仕事が大変だから、引き受ける人には、能力とともに熱意が求められる。
そういう意味では「社会保険庁解体」を自らの政策とし、年金、介護といった問題に精通しており、能力も熱意も文句なくある舛添氏の就任は、歓迎すべきことだと思う。昨日書いた通り、年金、介護といった問題は、お年寄りにとっては、まさに目前に迫った、生活と命のかかったことだ。

昨日聞いた舛添氏の会見からは熱意が伝わってきた。ほかの方も書いていらしたが
安倍氏への批判以上に、重要な仕事をやり遂げようという強い決意を感じる。
手腕に期待する。

8月28日皆既月食と月の神秘

2007-08-28 01:48:36 | 時事問題
明日は、およそ3年半ぶりの皆既月食とのこと。
日本国内で見られる皆既月食としては、前2回が天候により観測できなかったため6年半だそうだ。
天候がもし回復したら、子供達にも見やすい時間帯となるが、いまのところ関東地方では難しいようだ。


28日 16時52.2分 半影食の開始
28日 17時50.9分 部分食の始まり
28日 18時52.0分 皆既食の始まり
28日 19時37.4分 食の最大(食分1.309)
28日 20時22.7分 皆既食の終了
28日 21時23.8分 部分食の終了
28日 22時22.5分 半影食の終了

●各地の月出
札幌 18:13 仙台 18:09 東京 18:10 名古屋 18:24
大阪 18:28 広島 18:40 福岡 18:47 那覇 18:52

●各地の日没
札幌 18:13 仙台 18:09 東京 18:10 名古屋 18:24
大阪 18:28 広島 18:40 福岡 18:47 那覇 18:52
満月は、月の引力が最も強くなります。

月のパワーに関しては未だはっきりと原因はわかっていないが、様々な現象は言われている。満月の日に人の出生率が高くなり、出血量も増えるというのは良く言われていることだが、これは、月の引力が人間の血液や体液をも引っ張り、神経が活性化するからではないか、とのこと。そのためか、満月の日は、普段よりも水分をはじめ、栄養素や薬物、添加物など、体が何でも吸収しやすくなるという説がある。また何を食べても「最も太りやすい日」だが、満月を過ぎれば徐々に吸収しにくくなり、ダイエットを始めるにはちょうど良い日という話も。そのほかホルモンバランスが崩れるためか、衝動的、攻撃的な感情が高まり、そうした事件などが怒りやすい(データ未確認)など諸説あり。
月のパワーは面白い。

8月28日、晴れるといいですね。

写真は上弦の月(イメージです)
PHOTO BY MIKIO KOMATSU(スタジオ・ミュー

舛添要一(ますぞえよういち)氏起用で進むか年金、介護問題

2007-08-27 15:19:21 | 時事問題
舛添要一氏が厚生労働大臣になった。

今日付けの公式HPに下記の談話が載っていた。

安倍改造内閣が発足する。
先の参議院選挙の大惨敗を受けて、大いなる反省がすべての大前提である。大臣の相次ぐ失言や不祥事の反省も必要だ。
しかし、最も重要なのは、政策の再検討である。全国を遊説して歩くと、地方から怨嗟の声が聞こえてきた。民主党の政策を歓迎しているわけではないが、自民党の政策はもう支持することができないというのである。地域の格差、貧富の格差などが、自民党を敗退へと導いた。小泉改革の負の側面が、真綿で首を絞めるように、じわじわと効いてきたのである。競争原理の裏には、国民連帯の精神が不可欠である。これまで会社が担ってきたセーフティネットは、今や政府が整備しなくてはならなくなっている。自民党が再浮上するか否かは、政策にかかっている(2007年8月27日)。

決意
介護体験から政治の道に入り六年がたちます。日々のご支援に深く感謝し、心を新たにさらなる前進をする決意です。まずは皆様の年金を守るため、全力をあげます。そして不祥事続きの社会保険庁を解体します。介護保険・医療制度などの見直し、バリアフリーの推進など、より充実した社会保障制度の構築を目指します。現在経験している子育てを通じ、必要な子育て支援策を積極的に打ち出し、経済負担の軽減、少子化問題などに積極的に取組みます。また、教育の大改革を断行します。公務員制度の抜本的な改革、特別会計・特定財源制度の本格的な見直しなど、行政の無駄遣いを厳しくチェックします。日米同盟を基軸とした国際協調による平和外交の推進、拉致問題の解決を目指します。安全保障基本法等を整備し、自衛隊の憲法上の位置付けを明確にします。私の強い決意をご理解いただき、暖かく力強いご指導ご鞭撻をお寄せ下さる事を祈念しております。
(以上、ますぞえ要一公式ネットより)

まずは年金。これで社会保険庁改革が進むことを期待。

それにしてもよく受けたものだ。
しかし、問題山積の厚労省をなんとかできるのはこの人しかいないような気はする。

私が舛添氏の著書で読んだのは唯一、下記の一冊。しかし、実体験に基づく良書だった。巷で言われている「頭がいい」というより、「なんでもよく勉強する人だ」という印象をうけた。
そして私の中では、舛添氏は「朝まで生テレビによく出ていた人」から「介護に詳しい親孝行な人」として記憶された。

「年金」「介護」といった問題はお年寄りにとってはまさに「いまそこにある危機」である。
ばっさりと素早くやってほしい。

親と離れて暮らす長男長女のための本―誰も教えてくれない親孝行・介護の知恵と儀礼の常識
舛添 要一
中経出版

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「防衛省騒動」について考えてみました。

2007-08-26 20:15:41 | 時事問題
竹中平蔵教授のオフィスアワー「防衛省騒動 おかしいのは官僚」を読んだ。
竹中氏の書かれていることに私も同感。
また、本質をとらえているとも思った。ぜひ一読をお奨めする。

一部マスコミが、防衛省幹部の談話を面白おかしく伝えていたのは、なんだか、嫌な気分がしてた。
マスコミは政治家の行動をチェックし時には批判するのが仕事だが、官僚の言うことを鵜呑みにして、騒ぎ立てるのはいかがなものだろう。
何故、同時に、「イージス艦機密漏えい」に関して、触れないのだろうか。

防衛大臣と仲が悪いとされる官房長官のところへ直訴した次官の狡猾さに、総理大臣も官房長官はまんまとはまったとしか言いようがない。
そんな官邸を防衛大臣は見限ったのだと、私は思う。

それにしても、今回勉強になったのは、シビリアンコントロール(文民統制)がいかに民主主義国家において大切かということだ。
文民統制・シビリアンコントロールとは民主主義国における軍事に対する政治優先または軍事力に対する民主主義的な政治統制をいう。
日本においては、自衛隊の予算、人事、そして行動の「最終的な」命令権が、自衛隊そのものにはなく政府や国会にあるということだ。
今回のケースでは、防衛省事務次官はまぎれもなく自衛隊員であるから、次官は当然、シビリアン(文民)の防衛大臣の命令に従わなければならない。

防衛大臣が手作り弁当を作ったとか、犬の名前なんかはどうでも良い。
本質はそこなのだと思った。


組閣前夜「官邸崩壊 安倍政権迷走の一年」に思う

2007-08-26 12:03:19 | 時事問題
いよいよ組閣。
小泉さんのときほどではないが、選挙なみに興奮してしまうのが組閣である。
若い頃は、新聞記事の内閣一覧を切り抜いて、手帳に貼っていたっけな。

それにしても、安倍内閣では、不祥事の連続で努力せずして内閣の方々の名前が刷り込まれたような気がする。
あまり良く知らなかった久間元防衛大臣の名前も頭に刻み込まれたし、亡くなられた松岡元農水大臣については、やはり辞めさせてあげなかった安倍さんが死に追いやったように思う。

そして金曜日に小池防衛大臣が「続投せず」明言。
「安倍さんが小池さんを切る前に、小池さんが安倍さんを見限ったのだな」
と思った。

そういえば、参院選のときに、「あのマスコミ対策の人、広告代理店みたいな人、あの人、何しているの?」(セコウさんのこと)と言っていたら、世耕氏はちゃっかり当選してた。

そんな中で、日経新聞で、「官邸崩壊」の広告を発見。

この本は参院選惨敗後、安倍総理が辞任することを想定して書かれたのかな、と思った。
結果的には安倍さんが居座り、内閣改造となり、このタイミングでの出版となったのだろう。

著者の上杉隆氏は元ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者のフリーのジャーナリスト。
主な著書
「石原慎太郎五人の参謀」(小学館)
「田中真紀子の恩讐」(小学館)
「田中真紀子の正体」(草思社)
「議員秘書という仮面―彼らは何でも知っている」(小学館)
「小泉の勝利 メディアの敗北」(草思社)

以下、アマゾンより
「官邸崩壊」(新潮社)
内容紹介
歴史的惨敗! 支持率70%で船出した安倍政権に、一体何が起きていたのか――。気鋭のジャーナリストが描く、瓦解する「首相官邸」驚愕の内幕。

内容(「MARC」データベースより)
手柄争いに明け暮れる「チーム安倍」。自殺、辞任、更迭、次々と「脱落」していく閣僚たち。そして迫り来る危機に何一つ有効な手を打てない首相。颯爽と登場した安倍政権で一体何が起きていたのか。驚愕の内幕ドキュメント。

出版社からのコメント
塩崎(官房長官)は、調整しなかった。
世耕(広報担当官)は、戦線を離脱した。
井上(秘書官)は、ごまをすり続けた。
そして安倍(首相)は、何も決断しなかった----。
手柄争いに明け暮れた「チーム安倍」。彼らこそ、真の「戦犯」だっ!
「戦後レジームからの脱却」を高らかに謳い上げた首相官邸の深淵で、一体何が起きていたのか?気鋭のジャーナリストがその真相を炙りだす、驚愕の内幕ドキュメント。
瓦解した官邸の「本質」が変わらない以上、内閣改造などしても無駄である......。
(以上、アマゾンHPより)

官邸崩壊 安倍政権迷走の一年
上杉 隆
新潮社

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それにしても、いくら「鈍感力」といっても、「お友達」が去ったら安倍さんは、いま以上に過敏性大腸症候群が悪化するのではないかと今から心配だ。
また、この人にとって「続投」という決断が果たして、自分自身にとって良かったのだろうか。
やはり総理をやれるチャンスとは、運よくめぐってきたとしても一生に一度だということを父の姿をみて思ったのだろうか?

「オプラ・ウィンフリー」に、セレブリティの意味について考えさせられる

2007-08-25 12:03:02 | 時事問題
「バーバラ・ウォルターズ」について調べていたら、「オプラ・ウィンフリー」がもっとも尊敬しているのがバーバラだという話が出てきた。

私の中では、オブラは映画「カラーパープル」に出ていた人である。(ちなみにこの映画はオブラはいいけど、出来はいまいち。原作は名作なのであとで紹介する)
それが、いまやアメリカでもっとも影響力のある女性のひとりとなり、米国セレブリティの代表であるというのであるから驚いた。

貧しい家庭に生まれ、地元の小さな街の”ミス”になった後、女優として史上空前のヒットテレビドラマ「ルーツ」(あの”クンタキンテ”のやつね)、映画「カラーパープル」に出演後、昼間のトークショー「オプラ」がスタート。この番組でオプラは茶の間の主婦にカリスマ的人気を誇り、ゲスト出演したセレブたちはオプラの前で悩みを告白し、最後は「泣き」で終わる(ジョン・トラボルタやメアリー・Jブライジ、ジェニファー・アニストンなど泣いたセレブは数知れず)とのこと。トークショウの司会以外にも、雑誌「オプラ」を発行したりするHarpo(Oprahの逆つづり)プロダクションを運営する経営者である。

そもそも、セレブリティ(celebrity)は、元来著名人・名士を表す言葉で、特別な権力や財力をもつ人間、もしくはそういったグループのリーダーや役職者を表したとのこと。

で、オブラであるが、「フォーブズ誌」によると、20世紀において、アフリカ系アメリカ人の中では一番のお金持ちとなり、2004年までの時点で黒人唯一のビリオネア(10億ドル以上の資産家)である。同誌が2007年1月に発表した「お金持ちの女性セレブリティランキング」に資産約15億ドル(約1800億円)で堂々の1位となった。2007年に同誌が発表した「セレブ100人番付」でも1位となった。

彼女が司会を務める人気TV番組「The Oprah Winfrey Show」の1年間のギャラは驚愕の2億6000万ドル(約315億円)で、アメリカTV界断トツの高給取り。
また、紹介した本は必ず大ヒットしたり「タイム誌」が世界で最も影響力のある人物の1人として彼女を取り上げてもいたとのこと。

大田経財相「景気回復は持続している」

2007-08-13 12:22:12 | 時事問題
大田経財相「景気回復は持続している」
 大田弘子経済財政担当相は13日、4―6月期の国内総生産(GDP)発表後の記者会見で、景気の現状について「基調に大きな変化は無い。回復は持続している」と語った。米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)の問題については「今後、実体経済に影響が出るか注意深く見守りたい」と述べた。

 実質成長率の伸びが前期比年率0.5%と大幅に鈍化した点について、経財相は「悲観的ではなく持ち直しが続いている」として景気判断を据え置く構え。設備投資や企業収益が堅調である点をあげ、「企業がしっかりと回復している点に変化は無い」と強調した。(NIKKET NET 11:16)

日経平均の午前の終値は前週末比80円50銭(0.48%)高の1万6844円59銭。国内総生産(GDP)の速報値は市場予想をやや下回ったが、反応は限られた。朝方は前週末に急落した海運、石油、非鉄株などを中心に買い戻しが先行。外国為替市場で1ドル=118円台まで円安が進んだことで輸出関連株も値を戻した。

↓でおさらいした、サブプライムローン問題を受け日銀が連日で短期金融市場に資金供給したことで安心感が広がり、上げ幅は一時180円を超えた。

さて、ぜんぜん話は変わるが、大田弘子経済財政担当相について。

大田弘子(おおた ひろこ、1954年2月2日 - )は、鹿児島県鹿児島市平之町出身の経済学者。内閣府特命担当大臣(経済財政政策担当)。専門は、財政学、経済政策。女性初、民間出身者としては2人目の内閣府政策統括官。2006年9月26日には安倍内閣の内閣府特命担当大臣(経済財政政策担当)に就任した。

実力もあり、バランス感覚に優れた方だと思う。政策は竹中平蔵のものをほぼ踏襲しているとのことだ。
あまりマスコミに露出されないが、顔や服装、しゃべり方なども実に安定感があり
いいかんじ。酒豪というエピソードも楽しい。パフォーマンス優先ではなく、かと言って印象が悪いわけではなく、きちんと実績を積み重ねていく、こういう方が日本を(!)支えているのだと思う。

著作・編著
『リスクの経済学』 東洋経済新報社、1995
『日本的雇用と国民生活』(共著)東洋経済新報社、1998
『民からの改革』(共編著)清文社、1998
『「官」から「民」へのパワーシフト』(共編著)TBSブリタニカ、1998
『市場重視の教育改革』(共著)日本経済新聞社、1999
『良い増税 悪い増税』 東洋経済新報社、2002
『経済財政諮問会議の戦い』 東洋経済新報社、2006

経済財政諮問会議の戦い
大田 弘子
東洋経済新報社

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アメリカ「サブプライム問題」をおさらいしてみる

2007-08-13 09:51:08 | 時事問題
知っているつもりで、実ははっきり説明できない言葉ってない?
私はそういうことがよくあるのよね。

週があけて、またサブプライムローン(subprime loan)問題について、あちこちで書かれると思うのでおさらいしてみた。

■サブプライムローン(subprime loan)は、アメリカなどで貸し付けられた住宅ローンのうち、優良顧客(プライム層)向けでないもの。
住宅ローンの実施にあたっては、十分な信用力を債務者が有していれば、ふつうの「住宅ローン」として扱われる。

■所定の基準を満たさない債務者に対する貸付を行う場合を総称してサブプライムローンと呼ぶそうだ。

特徴
■貸付利率が通常の住宅ローンに比べて高い。
■住宅ローン担保証券の形で証券化され、更にそれらが債務担保証券の形に再証券化されて、投資家に販売され市場で取引される。

問題点
■サブプライムローンに限らず、アメリカでは、住宅ローンの返済方法として、当初数年間の金利を抑えたり、当初数年間は金利のみの支払いを行ったりと、当初の返済負担を軽減したものが普及。
そのため債務者が自分の返済能力を無視した借入を行うことが可能となりそうしたケースが増加。

■住宅の価格が上昇している間は問題は表面化せず、むしろ住宅ブームは加熱した。

しかし!
■こうした当初の支払額を軽減した返済方式は、当初期間経過後、支払額が急増するというリスクがある。これは所得が伸びない低所得階層には全く不向きである。
■住宅ブームのなかでこうした低所得階層にまで、サブプライムローンが拡大していった。
■このような行き過ぎの中で、低所得階層に過重な手数料を求めたり、あるいは返済できないために低所得階層が住宅を失ったりといった問題を生み出された。この問題は略奪的貸付(predatory lending)として知られる。

「なんか、消費者金融みたいね~」。
なんて思っていたら、やはり、日本の多重債務者問題と似ているという指摘あり。

そして・・・。
■住宅価格上昇率が2006年に入って以降急速に鈍化すると、サブプライムローンの延滞率が上昇。
■このためこのような融資を行う専門会社に対する融資に金融機関が慎重になり、専門会社の中には資金繰りが悪化して経営破たんするものが出始めた。大手金融機関では貸倒引当金を増やしているが、その利益を圧迫する結果に。

そしてついに・・・。
■2007年6月22日には米大手証券傘下のヘッジファンドがサブプライムに関連した運用に失敗。問題は、金融市場全体に拡大。
ファンドの中には資金繰りが悪化して、資金の引出を停止したり、解散を決めるものが相次ぐ。ファンドは大手金融機関から多額の融資を受けており、問題は拡大。
ヘッジファンドは、高い利回りを求めて、住宅ローン担保証券のなかでもリスクの高いエクイティ債やエクイティ債を組み込んだ債務担保証券に好んで投資してきたが7月10日には米格付け機関のムーディーズがサブプライムを組み込んだ住宅ローン担保証券RMBSの大量格下げを発表。
■これらがすべて投資家に影響を与える。

はいはい。わかりました。でも、なんだかせつない話だね。

日本航空123便墜落事故 遺族の綴った想い「茜雲」

2007-08-11 08:01:13 | 時事問題
1985年8月12日、日本航空123便、羽田発大阪行、ボーイング747ジャンボ機が群馬県多野郡上野村の御巣鷹の尾根に墜落。乗客乗員520名の方が亡くなられた。
単独機としては世界の航空機事故史上最も大勢の犠牲者を出した事故である。
 
20年以上たった現在、墜落現場の御巣鷹の尾根には、今も遺族の祈る姿がある。
標高1560m、群馬県上野村にある御巣鷹の屋根には、森の至る所に、500あまりの墓標が並ぶ。遺体が見つかった場所に立てられている。羽田発大阪行きの便は、ビジネスマンの利用の多い路線だった。遺族の調べでは、520人の犠牲者のうち184人が一家の大黒柱だった。また、夏休み中ということもあり、大勢の子供たちも犠牲になった。

日航機墜落事故 東京-大阪123便 新聞見出しに見る20年間の記録

あの日を忘れないで」~日航機墜落事故 遺族の20年~

遺族の方々は肉親の死を忘れられず、年1回、「茜雲」(あかねぐも)という冊子を作り、みんで悲しみを綴ってきた。
それらは一冊の本にまとめられている。

茜雲 総集編―日航機御巣鷹山墜落事故遺族の二〇年
812連絡会
本の泉社

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「スペースシャトル打ち上げ成功」で向井さんを思い出す

2007-08-09 18:45:07 | 時事問題
スペースシャトル打ち上げ成功・「先生」飛行士乗せ
 【ワシントン=藤井一明】米航空宇宙局(NASA)は米東部時間の8日午後6時36分(日本時間9日午前7時36分)、フロリダ州のケネディ宇宙センターからスペースシャトル「エンデバー」を打ち上げた。シャトルは地球を周回する予定の軌道に乗り、打ち上げは成功した。
 シャトルには教員から転身した女性飛行士、バーバラ・モーガンさんが搭乗。地上にいる生徒たちの質問に答える「宇宙授業」も予定する。モーガンさんは1986年、打ち上げ直後に空中爆発したシャトル「チャレンジャー」に乗り組んで亡くなった女性教員、クリスタ・マコーリフさんの交代要員として一緒に訓練していた。約21年を経てマコーリフさんの遺志を継ぐ飛行になる。
 今回の宇宙での滞在は最長2週間。国際宇宙ステーションの組み立てを主な任務としている。(NIKKEI NET 10:44)

チャレンジャー爆発の瞬間の映像は、9.11とともに深く脳裏に焼きついている。

怖かった。


私は「ライトスタッフ」「アポロ13」を観て、宇宙開発の虜になった。
スペースシャトルも大好きで、日本人宇宙飛行士が選ばれるたびに心躍ったものだ。そして、当時はアジア初の女性宇宙飛行士となった向井千秋さんのファンでもある。
チャレンジャーの事故は、向井さんたち日本人宇宙飛行士が選ばれた直後に起こり、これにより実際に宇宙に行くまでに長い時間がかかることになる。

向井さんはあまりにも服装にこだわらないこと、表面的には体育会系の中性的なキャラだったためか、当時はマスコミから揶揄されたものだが、私はその飾らないところが好きだった。そして、姉から薦められて読んだ旦那様のマキオちゃんが書いたエッセイの大ファンでもある。

この本を読むと、おふたりの人柄が伝わってくるとともに、向井さんがいかに人間として素晴らしく、素敵な女性であるかがわかる。そしてその強い意志と努力で宇宙飛行士という夢を掴んだこと、宇宙飛行士の方々がどれだけ凄い人達かがよくわかるのだ。そしてその夢を理解し、応援しつづけたマキオちゃんの優しさ、おふたりの夫婦としての素晴らしさが伝わってくる。

すごく笑えて、元気になる本。

君について行こう〈上〉女房は宇宙をめざす
向井 万起男
講談社

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ライトスタッフ

ワーナー・ホーム・ビデオ

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アメリカに女性大統領が誕生するかもしれない~ヒラリー独走報道に思う~

2007-08-08 22:08:44 | 時事問題
ヒラリー氏が「独走」・米大統領選巡り世論調査
 米ギャラップが今月3―5日に実施した世論調査で、来年の大統領選の民主党候補にヒラリー・クリントン上院議員を選ぶと答えた有権者が48%に達した。前回調査から約3週間で8ポイントも伸ばし、2位のオバマ上院議員との差は22ポイントに拡大。「独走」状態になっている。
 オバマ氏に投票するとの回答は4月以降ほぼ一貫して20%台後半で推移。記録破りの資金集めとは裏腹に、支持率は伸び悩んでいる。テロ対策や外交政策、米軍最高司令官としての評価でいずれもヒラリー氏に20ポイント以上劣っており、経験不足というイメージに悩まされているようだ。
 共和党側ではジュリアーニ前ニューヨーク市長(33%)、正式に出馬表明していないフレッド・トンプソン元上院議員(21%)、マケイン上院議員(16%)の上位3人の支持率は7月上旬以降、ほとんど変化がない。(ワシントン=加藤秀央)(NIKKEI NET 19:02)

少し前までは、そうでもなかった気がするが、ここへきての独走。まだ先は長いが
アメリカ至上初の女性大統領誕生という話も現実感を帯びてくる。

ヒラリー・ローダム・クリントン(Hillary Rodham Clinton、1947年10月26日 –)はアメリカ合衆国の政治家、弁護士。ニューヨーク州選出上院議員(民主党)を務める。

ヒラリーについて書かれたものは多いが比較的新しくてお奨めはこちら。
  ↓
ヒラリーとライス アメリカを動かす女たちの素顔 (PHP新書)
岸本 裕紀子
PHP研究所

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原爆の日に「NHKスペシャル 核クライシス」を観て思ったこと

2007-08-07 09:18:35 | 時事問題
おととい、昨日とNHKスペシャル「核クライシス」を観た。

8月5日(日)午後9時~9時49分 総合
8月6日(月)午後10時~10時49分 総合

第1集 都市を襲う核攻撃 ~地表爆発と高度爆発~では、地表での爆発のみならず、数百キロ上空で爆発が起きる「高度爆発」でも、広範囲かつ甚大な破壊が起こるという話が怖かった。強力な電磁波が降り注ぎ、電子機器が麻痺。航空機等の墜落や、インフラがとまることなどで人的な被害も大きいということだった。

第2集 核兵器開発は防げるか ~IAEA査察官 攻防の記録~

IAEAとは、国際原子力機関(International Atomic Energy Agency (IAEA))のこと。原子力の平和利用を促進し、軍事転用されないための保障措置の実施をする国際機関である。

査察に赴いても施設に立ち入れない、査察上必要な場所を確認できないなど、査察を十分に行うことができないIAEAの苦悩が伝わってくる。

話は変わるが、広島でも、長崎でも、原爆投下の直前まで人々は、いつも通りの生活をして、子供たちは無邪気に遊んでいただろう。そして爆弾が投下され、熱線に焼かれ、衝撃波を受け、火災や家屋倒壊、そして最後には放射線によって、大勢の方々の人生と未来が破壊されたのだ。

川田 龍平さん当選に思うこと

2007-07-30 15:25:05 | 時事問題
29日投開票の参院選は、年金記録問題や現職閣僚の不祥事などへの批判を背景に自民党・公明党が大きく議席を失い、与党は過半数獲得に必要な64議席を大幅に割り込む歴史的な敗北を喫した。民主党は1人区で自民党を圧倒し、参院で第1党に躍進。野党が過半数を制した。[東京 30日 ロイター]

東京でも大波乱。自民現職がまさかの落選。民主ふたりが早々と当選を決める中、川田さんも、優勢が伝えられ、比較的早く当確が出た。

川田 龍平(かわだ りゅうへい、1976年1月12日- 東京都小平市生まれ)。東京HIV訴訟(薬害エイズ事件)原告、元松本大学非常勤講師。東京経済大学出身。みどりのテーブル運営委員。川田龍平と人権アクティビストの会代表。龍平学校―PEEK主宰。母は元衆議院議員の川田悦子。

10歳で母から感染を告知される。1993年17歳でHIV訴訟の原告団に加わり、1995年19歳の時、実名を公表した。HIV訴訟では先導的な役割を果たし、一躍時の人となった。1996年20歳の時、訴訟に実質原告勝訴の形で和解したが、それ以後も現在まで薬害エイズの真相究明と責任を追及し続けている。

大学卒業後は高校社会科教師を目指していたが、ドイツ留学を経て、2003年4月から松本大学非常勤講師となる。担当科目は「生命倫理」「社会活動」「ユニバーサルデザインと地域」。

私がこの人をみて思うことは、彼の精神的な強さと勇気、実行力だ。
いくら現代の医学が進歩しているとはいえ、同じ病気の人が周囲でどんどん死んでいく中(本人談より)、人はここまで強くなれるのか、と思った。

政治家としての力量は未知数だが、人間、川田龍平はまぎれもなく、力の限りその生をまっとうしている。
私はそのことにエールを送りたい。

「国会議員として、厚労行政を厳しく監視していきたい」(日経新聞)と述べている川田さんだが、今も問題が相次ぐ厚労省を厳しく監視、追及してもらいたいものだ。

下に紹介されている、櫻井よしこさんの本は、私が薬害エイズについてはじめて詳しく知った本。
この問題を追い続けた櫻井さんの真摯な姿勢が伝わってくる。

日本に生きるということ―薬害エイズ被害者が光を見つけるまで
川田 龍平
講談社

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エイズ犯罪 血友病患者の悲劇
櫻井 よしこ
中央公論社

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「当確」の重み

2007-07-25 09:19:36 | 時事問題
最近、選挙の特別番組に携わっている友達たちと会った。

ひとりは選挙の特別番組の中で「当確」(当選確実)マークをつけるかどうかの判断を行う立場にあって
「プレッシャーだよ~」
といっていた。
ちなみにこの人、優秀で、いっぱい表彰とかされてる超優秀な人なんですよ。
そんな人でも、「当確」の判断は重いのね。

あれって早すぎて間違えちゃったらのちのちまで言われるし、モチロン遅くてもまずくて、凄く神経を使うものなんだよね。
それに、長い時間やるし、技術的にも、いろいろ腕の見せ所があって大変なんですよ。

テレビ局にとっては、まさに報道機関としての力量を問われる場。
選挙っていう日本の国にとって一番大切なことは、しっかりお伝えせねばなのだ。


ところで、私は候補者の孫として、子供時代に身近に選挙を感じていた。
死んだおじいちゃんが衆議院議員だったんだけど、とにかく選挙といえば、大騒ぎ。
かなり前からみんな殺気だっていて、誰もかまってくれなし(私は小学生)いつもはうじゃうじゃ人がいて、うっとしいくらいの我が家(実家)には、私たち子供とお手伝いさんだけになる。

そして本番ののときには、おじいちゃんの当落を報じる放送に釘付けになった。
だいたい早く決まるんだけど、その時々で苦戦することもあって、ハラハラ。
そして、終わるとみんなぐったり。倒れる人も続出。おばあちゃんなんか、声はかれて、手の振りすぎであがらない。死人が出るかと思ったよ。ホントに。

話はそれたが、とにかく、「当確」っていうのは、関係するすべての人にとって重いものなのだ。

それにしても、事務所の方、後援会の方、そして何よりも投票してくれた有権者の方の期待を背負っていたおじいちゃんの責任の重さを、いまになって思う。

天国のおじいちゃん、年金が大変なことになっているんだよ。
それから、おじいちゃんが言っていた通り、環境問題は世界中でみんなが興味を持つようになったんだよ。
少子化もすすんで、いまはちょっと持ち直しているよ。
アベさんは結局総理になれなくて死んじゃったけど、息子さんが総理大臣だよ。
派閥はやっぱりまだなくならないよ。

おじいちゃんの仕事って本当に大切な仕事だったんだね。
「政治家って、ロッキードでテレビに出ている人のこと?」なんて言ってごめんね。