旅の途中で

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最近読んだ本

2011年03月08日 22時05分36秒 | 
「ガニメデの優しい巨人」 ジェイムズ・P・ホーガン 著

「巨人たちの星」 ジェイムズ・P・ホーガン 著

「星を継ぐ者」に続く、SF3部作の2巻と最終巻です。

「星を継ぐ者」では、月面で発見された5万年前の死体を巡って繰り広げられる「謎解き」がメインでした。

「ガニメデの優しい巨人」では、前作で解明された異星人に焦点を当てて、実際にその異星人(ガニメアン)と遭遇して交流を深める様子が描かれています。

そして「巨人たちの星」では、地球が攻撃的な異星人の脅威にさらされ、友好を深めたガニメアンと力を合わせて対抗する様子が描かれます。

正直言って私的には、謎解きとSFを融合させた「星を継ぐ者」が一番面白かったんですが、3冊を通して読んで初めてわかる、地球を含めた宇宙の物語などは、ものすごく壮大で気持ち良かったです。
よくこんな、壮大でいて説得力のあるストーリーを書けるなぁと、感心します。

上手いなと思うのは、物語に、実際に進化の謎と言われている問題とSFを絡めているところです。

全然知らなかったんですが、旧人類である「ネアンデルタール人」と、その後突如現れて旧人類を一掃してしまった、新人類「ホモ・サピエンス」の関連性は謎らしいですね。
ホモ・サピエンスはどうやって登場したのかが、いまだ解明されていない「進化のミッシング・リング」なのだとか。

人類は本当に地球で進化したのか?

なぜ、ホモ・サピエンスは急激な進化をとげることができたのか・・・

などなど、ものすごくワクワクするような謎が繰り広げられます。
SFだし異星人が出てきたりするし、かなり荒唐無稽な内容なんですが、な・ぜ・か、妙な説得力があるんですよね~
ホーガンの力量ですね。