旅の途中で

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最近読んだ本

2011年03月30日 22時44分52秒 | 
麒麟の翼 東野圭吾 著

待ちに待った東野さんの新刊。
しかも、あの加賀恭一郎シリーズです。

東京近郊に住んでいる人にはなじみ深いんでしょうか、今回の事件の舞台は日本橋です。
胸に刃物が刺さったままの男性が、日本橋の麒麟像にもたれかかるようにして死んでいるのが発見されるところから、物語は始まります。

ほどなく、被害者の財布を持った男性が発見され、警察はこの事件をさっさと終わらせようとするんですが、加賀刑事は「まだ何も終わっていない」と言って捜査を続けます。

加賀シリーズの面白さは、推理はもちろんなんですが、事件の被害者と加害者をとりまく人間模様を丁寧に描いているところだと思います。

今までの「赤い指」も「新参者」もそうですが、加害者の身内はもちろん、被害者の身内さえも時に世間から白い目で見られ、苦しみ続ける事があると教えてくれます。

加賀刑事の「事件の終わり」は、加害者と被害者の身内として苦しんでいる人達の救済も含まれているんですね。

ドラマの影響で本を読んでいる間は、阿部寛(加賀刑事)と溝端淳平(松宮刑事)が頭の中で演技していました(笑)


たぶん最後の御挨拶 東野圭吾 著

そんな東野さんのエッセイです。
産まれた時から直木賞を受賞したくらいまでの人生を綴ったものです。

今ではすっかり人気作家の東野さんが、ことごとく文学賞にふられ続ける心境を、面白おかしく描いています

でも、題名にもあるようにエッセイはもう書かないそうです。
ミステリーに専念するためだそうですが、うーん、それはそれで残念だな~

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今後も、6月にガリレオシリーズ(これも待ってました)、9月にまた新しい主人公で1作出版されるので、めっちゃ楽しみです