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有川浩さんの甘い甘い恋愛短編集です。
とはいえ、有川さんらしい「自衛隊もの」です(笑)
舞台は全て自衛隊で、自衛隊員と一般人や自衛隊員同士の物語ばかりです。
実は表題にもなっている「クジラの彼」を始め数点は、過去の長編で登場した人物達の「その後」を描いています。
潜水艦乗りの活躍を描く長編「海の底」の中で、私が一番好きなのが「冬原春臣」という潜水艦乗りなんですが、これがいつもニコニコ(ニヤニヤ?)してて人当たりと要領の良いタイプなんだけど、結構皮肉屋で辛らつなヤツという、良い性格してるんです。
(私のツボにはまりやすいタイプなわけです(笑))
で、そんな彼の恋愛を描いたのが、表題作の「クジラの彼」と言うわけです。
これが読みたくてkazuhaちゃんに借りたといっても良いくらいですが(笑)、他の作品もそれぞれとっても面白かったです。
「ロールアウト」もすごく面白かったです。
空自を描いたものですが、輸送機のトイレ設備についての問題が軸になっていて、視点が興味深かったです。
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こちらもkazuhaちゃんにおススメしてもらって借りました。
はい、おススメ通りめっちゃ面白かったです(笑)
刑事という職につきながら、実は大富豪のお嬢様という主人公と、彼女に仕える執事が事件の謎を解いていく短編集です。
設定からしてコメディタッチなんですが、漫才のような会話とかお約束のおバカな警部とか、面白すぎてニヤニヤしながら読んでました(笑)
でも謎解き自体はちゃんと本格的で、「うーんなるほど~!」と納得&唸らされます。
そういえば数年前に、筒井康隆原作の「富豪刑事」っていうドラマがありましたが、それを思い出しました。
あれも面白かったんですよねー・・・
「謎解きはディナーのあとで」も、ドラマ化できそうですよね。
いつかぜひ!
執事役は誰が良いかなー(妄想中)