まさおレポート

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「うつろとからっぽ」谷川俊太郎 詩と空観 谷川俊太郎逝去で追記

2024-11-19 | 紀野一義 仏教研究含む
かつて5年前にこんな記事を書いている。

小6の娘の勉強を見ているときに次の文章が目に入った。こんなもの小6の娘に解けるのかなと感想を持ったが、同時にこの詩は仏教の難問であるとはなにかをうまく説明しているとも。流石に谷川俊太郎、詩人の心で空を直感的に把握している。「心という入れものは伸縮自在 空虚だったり空だったり 無だったり無限だったり」つまり空は空虚の反対であり、無の反対で無限なのだということを表現している。

次の問題を読んでうつろとからっぽのように似ているようで違うことばを挙げ、その違いを100字以内で説明しなさい。

「うつろとからっぽ」


  詩 : 谷川俊太郎 

心がうつろなとき
心の中は空き家です
埃だらけクモの巣だらけ
捨てられた包丁が錆びついている


心がからっぽなとき
心の中は草原です
抜けるような青空の下
はるばると地平線まで見渡せて


うつろとからっぽ
似ているようで違います
心という入れものは伸縮自在
空虚だったり空だったり
無だったり無限だったり


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