からちゃん<その③>
♪♪♪ 女でも男になれる宝塚おんなが唄いおんなが踊る (松井多絵子)
公園のなかをアキが歩きまわっても、からちゃんはいない、公園を出た時からちゃんに会う。どこへ行っていたのか話さない。3時を過ぎているので「おんがく教室」は欠席する。春子と鈴鹿ひろ美へメールで「からは無事。お騒がせしました」 ㊟<から>はからちゃんのこと。
水口の帰宅はほとんど9時過ぎ。今夜もあき&からの二人の夕食。食後は、からはテレビを見ている。アキはママへ電話する、すぐ隣に住んでいるママに。
✿ アキ「おんがく教室」は早過ぎるでしょ。でも、水口が勧めるのよ。「潮騒のメモリー」をからが唄ってたのを、テープで録音してそれを聞いた山田先生が褒めたらしい。親バかね」。
✿ 春子「でもね。あんた水口と結婚してホントによかった。彼のおかげでウチの仕事が多くなって、借金も返済できたし」。
✿ アキ「うちは大変よ。このマンションのローンを抱えて、わたしは仕事を辞められない。それにしても、からは水口に似てるね。女の子の服を着せなかったら男の子に見える。水口は男みたいな女は稀少価値があるなんて。宝塚は男役が少ないのが悩みらしい。だから、からは宝塚の男装の麗人になれるよ。って昨日も言ってた」。そのとき、テレビを見ていた<から>が大きな声でママに話しかける。
✿から「男装の麗人ってなーに?」
もし、からが宝塚の男役のスターになり、舞台で「すみれの花咲く頃」を唄ったら、、、。
芸名は 天野香羅 本名は 水口から
10月3日 今日はここまで。 明日からアキがユイをノッポのことを、、。松井多絵子