殻ちゃん<その⑤>
❤離れたい、傍に寄り来てじっと見るオラの心を覗き込むユイ (松井多絵子)
アキは7年前の20歳のあの夏をおもう。北三陸復興支援のため、東京から種市センパイも地元に帰ってきた。彼はユイとは別れたと言ったが、そんな感じがしない。
u ユイ 「アキ、あんた急に髪形を変えたね。女っぽいよ、髪のウエーブが」
a アキ 「そうかなあ、寝癖だよ、このウエーブは。」
u ユイ 「そのブラウスだって。アキはフリルやピンクが嫌いだったじゃないの」
a アキ 「このブラウスはママが買ってきたから、着ないとモッタイナイもん」
u ユイ 「種市が東京から帰って来たからアキはオシャレしているんだ。」
a アキ 「オラはいま恋愛は禁止されてるんだ。予備校の広告に使ってもらってるからね」
u ユイ 「でも禁止されるほど恋は燃え上がるんじゃない?」
(イヤだなあ、ユイは種市とオラのこと感づいている。ユイの視線がするどくてコワイ)。
「あまちゃん」が終わって1週間、もう忘れかけている方のために、私の勝手な想像を。
さて、これから水口と種市に、ときにはユイのお兄さんにも傾くアキのこころは。
今日はここまで。 殻ちゃん<その⑥>をよろしく。 10月7日 松井多絵子