えくぼ

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山を背負う女

2013-10-26 13:53:36 | 歌う

           「山を背負う女」 ~今田恵さん頑張って~

 ☁ あえぎつつ木の根を踏みつつ登るとき子羊雲に見られていたり (松井多絵子)

 10月25日朝日朝刊{ ひと }を読みながら、この人は山を背負っていると思った。いま28歳の今田恵さんが、はじめて「穂高山荘」に来たのは父に背負われて4歳の時。 標高2996mに立つ山荘は今年90周年を迎えた。山の案内人だった祖父が縦走中に嵐に遭い、尾根に避難小屋を作ろうとしたのが山荘のルーツ。恵さんは早大卒業後、26歳で父(70)から継いだ三代目である。

 この山荘はもともと風力や太陽光を利用する発電を導入していた。無料の無線LANも完備、ふとんは発熱素材、女性専用の部屋も用意している。山道の整備のほか、時には猛吹雪の中、救助に向かうか決断を迫られる。大学の同級生だった夫は「山を背負っていく自覚を持っている」と妻をサポートしている。この8月に長女が生まれた。「オメデトウゴザイマス」。山に鍛えられてますます逞しい一家になってください。「ここに山があるから登る」なんて甘いことを云う詩人はたわやすく遭難しますね。今田恵さん。わたしは山はもう無理。「丘のぼり」です。

 ☁ のぼりゆく最後の一人となりしあの黒姫山のコスモスの道
                         10月26日  松井多絵子 、