日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

帳尻

2006-05-02 | Weblog
 この手紙を1章づつ読み進むのは難しいことを感じてきたが、本章などは迷路の中に入っているようだ。内村鑑三がこの手紙を60回にわたって講義している程の内容である。
 したがってピンポイントで記すほかない。
 11節「このように、あなたがたも自分は罪に対して死んでいるが、キリスト・イエスに結ばれて、神に対して生きているのだと考えなさい。」
 この「考えなさい」は口語訳「認むべきである」がよい。英語訳は「勘定する」である。
 このギリシャ語は本書に多く出てくる義と「認める」と同じである。
 計算していて帳尻が合わないでマイナスという時、几帳面な者は徹底して調べさせるところだが、このボスはOKを出すのである。
 何故なのか。欠損のまま、丸ごと彼は受け入れるからだ。
 これは神の前に全存在が受け入れられている状態で、22節「罪から解放されて神の奴隷となり」ということでる。
 写真 ユダヤ教徒の墓