植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

2月はガーデニングの1年の幕開け

2024年02月01日 | 植物
今日から2月、厳冬期・厳寒期のこの時期はガーデナー「槐松亭」にとっては、1年の始まりであります。

昨シーズン、いつもの年以上に反省点が多いのです。多忙と体調不良でマイガーデンへの出入りが減り、細かな気配りや必要な作業を怠りました。結果として果樹類の不作不良、鳥害が激しかった、バラやブドウの病気が蔓延したのであります。

具体的には果樹では、高温多湿を好む「アイスクリームバナナ」、せっかく開花し実をつけても途中で生長が止まり「熟す前に」枯れ始めました。ブドウ「甲斐路」は冷涼乾燥を好むのですが、例年以上の温暖化とビニールハウスの破れ目から落ちる雨水が病気を広げ実を腐らせほとんど収穫0であったのです。

柑橘類は押しなべて順調に育ち、初めて結実した高級種「麗紅」や「はるか」は大層美味でした。しかし、12月後半から鳥害が目立つようになり、大樹になってきた「清見オレンジ・はるみ」は突かれ中をくりぬかれるようになりました。こいつらのために「キンカン」を育てていて給餌しているつもりでも、ヒヨドリなどの食欲は満たされなかったのです。

鳥害は菜園にも及び、ネットを張った上からキャベツを突き、ブロッコリーの葉っぱもぼろぼろになるまで食い荒らしました。結局キャベツは全滅でした。周囲に畑は無く、住宅街・工場・競輪場に囲まれたワタシのガーデンだけが食い物が豊富にあると見えて、格好のターゲットになってきたのです。

そこで、一日早く(笑)、今シーズンのガーデニングの実質的な初作業を昨日行いました。
まずはキャベツの全撤去、ぼかし肥料のまとめ、通路確保のための大幅な剪定であります。
メインの作業は①ブドウ棚の屋根の修復 ②鉢植えのブドウの地植え ③甲斐路の徹底的な剪定 ④柑橘類の防鳥ネット設置 ⑤緩効性有機肥料の施肥、といったところであります。

ブドウのビニール屋根が2枚を継ぎ合わせていたのですがその隙間からツルが外に延び出したのです。加えて後背部のビニールがめくれて雨がブドウの葉っぱや実に直に当たってしまっていました。マスカット系のブドウは極端に雨を嫌い、すぐに病気にかかってしまいます。まして当地平塚は温暖で湿度も高いので、絶対に濡れないようにする、というのが必要条件なのです。

継ぎ目を良く洗い流し雑巾で汚れを拭きとって「厚手幅広のビニールテープ」で隙間をふさぎました。まだ裏側は済んでいませんので2,3日中に裏打ちします。穴が開いたところも次を充てて、とにかく雨水にかからないよう丁寧に穴をふさぎます。


甲斐路のツルは、屋根全体に広がってはみ出ていましたので50㎝ほど内側に収まるよう切り落とし、半分は全部伐ってしましました。ツル性の樹木は成長が早いので、気にすることはありません。新芽さえ出ればどんどん伸びるし、刺激を与えて花芽が付くのを促進します。

同時にこの幅広いビニール屋根の下にもう一種マスカット系「黄玉」を地植えしたのです。これは、甲斐路の将来にやや不安・不信感を抱いて、昨年鉢植えにして養生したもので「保険」として並べて植えたのです、今年・来年の様子を見てどちらかを残すか、あるいは共存させるか決めたいと思います。
いずれにせよ、自家用で空いた土地を有効活用するだけのことなのであります。糖質が高く一挙に血糖値が上がるこの果物は自分の口に入るのは稀なのです。

次に、とりかかったのが柑橘類のネット防御です。キャベツ畑を撤去して不要になったネットを今度は完熟になっている柑橘類に被せようというわけです。すでにしてデコポンや麗紅・はるかなどは収穫済みです。今は、晩成型の「はるみ」と大きく育った清見オレンジがたわわになって、毎日ヒヨドリに突かれています。少しでも被害を減らすためにネットをかけました。

これらは、ほとんどがお金をかけず簡単簡便なやり方で済ませ、1年もてばいいと思っています。頑丈にすればするほどお金と手間がかかり、始末するにも労力とコストを伴いますから。

最後に既に用意してあった「自家製ボカシ肥料・鶏糞たい肥・植物たい肥」などを根元から離してたっぷりと撒きました。雨の度に少しづつ分解してくれればいいのです。

これで細かな穴をふさぎ、ビニールがまくれ上がらぬように紐でひっぱれば出来上がりであります。あとひと月ほどしたら次は消毒薬の散布が待っております。

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