植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

新兵器投入して、いざいざ

2021年01月15日 | 書道
 昨年洋ランをいくつもダメにいたしました。一つには根腐れ、一つには水不足、どちらもワタシの管理不行き届きであります。洋ランの栽培で、もっとも大事な水やりがずさんゆえに瀕死となった株も多いのです。洋ランの栽培で有効な対処法はシリンジ(霧吹き)です。特に胡蝶蘭などは、鉢にはほとんど水を与えず、葉っぱからすこしずつ水分補給する、というのがいいのです。着生ランというのは樹上や岩に落ちた種子から根が生え周囲にとりつくのですが、ほとんど土のようなものは無いので露出しています。土から水を吸収することが基本的に苦手なんですね。代わりに、露出した根や葉っぱが空中の湿気を吸収するのが着生ランのやり方です。

 そこで、今年は心を入れ替え、シリンジをこまめに実施することにいたしました。合わせて、廊下に置いた温室の加湿器も交換いたしました。これまでは、加熱式の小型加湿器で、1L入り。熱を帯びた蒸気が上がるので、葉を傷めていたようです。また、すぐに水がなくなるので毎日補給しなければなりません。

 その加湿器がどうやら、故障したようなので、即、新規購入しました。上部給水式・超音波加湿器であります。上の蓋を取ってどぼどぼと給水するタンクは4.5L、一度満タンにすれば二日は持ちます。近所のホームセンターで展示品を購入したので千円引き。(笑) これはラクチンだなぁ
 ところが、いささか問題がありました。箱はおろか、取説すらありません。中国製、しかも「WETECH]という聞いたこともないメーカーです。ネットで調べてもほとんどヒットせず、当然取り扱い方法も出てきません。ボタンらしきものが4か所でしたが、どうやら触れるだけ(押してもへこまない)。使用方法がよくわからず、オンオフすらはっきりしない。あちこち触っているうちに偶然稼働する、というような代物です。さすが中国。

 ともかく、派手に冷たい蒸気が出てきて、すぐに蘭の葉がびしょびしょになり水浸しなのにいつまでもどんどん立ちのぼります。いったい「AUTO」ボタンは何のためにあるのでしょうか?

 それはともかく、書道の方でも新たに新兵器(笑)を投入いたしました。
まずは、下の紙、「水書き紙」といいます。水にぬらしただけの筆でかくと、サッと色が変わって、字の稽古や試し書きができます。無駄に半紙を消費することなく、筆を墨に浸すことも無いので墨の無駄・洗う手間も省けてお手軽です。数分すれば元に戻るので、何度も書けます。
 
 次が、真ん中の筆。何の変哲もないように見えますが、これは、「篆書・隷書」用に作られた筆であります。羊毛と鼬などの毛を混ぜ合わせ、ふっくらと作った短鋒筆なのです。隷書などは、通常の楷書、行・草書と決定的に違うのが「逆筆」という書き方です。
 普通、左から右、上から下へ筆を動かすので、書き始める際もその方向に順に筆先を入れていきます。ところが、隷書・篆書は、逆の方から(右から左へ、下から上へ)筆先を入れ、折り返して右・下に書いていきます。その主な目的は、起筆の部分を丸くすることにあります。たとえるなら活字の丸ゴシック体ですね。逆に入れた穂先をすぐに折り返すという動作が入るので、細く柔らかい羊毛筆などは不向きで、弾力がある短鋒(穂先が短め)のものを用いるのです。逆筆が出しやすい筆、という触れ込みの「筆庵 真」という小さめの筆を購入いたしました。

 さらに、今年の命題である作品つくりの肝となる「落款」。これを入れるための参考書「落款の書き方」(そのまんまや)も中古本を買いました。

 そして、落款印。
上の写真が3万円で作ってもらった姓名印(名前が丸わかり💦(´;ω;`))
木の板は、実は印矩(いんく)というもので、落款印を押すときの定規であります。これで、押印する場所を定め、角に合わせて印を押します。これで、印の捺し損ないが防げ、薄い場合など二度捺しもできるというものです。これは、篆刻印作成の篆刻家さんお手製のものを貰いました。
下のは、ワタシ自家製の「姓名印」だいぶ違うけど、当たり前ですね。 

 というわけで、新生「ワタシ」 今年はやりますよ がぁーんといきますよ。

 

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