国連・潘基文(パン・ギムン)事務総長の恥の上塗り
国連・潘基文事務総長が、覇権国家となることを目指して軍事力を世界に向かって誇示しようとする国の軍事パレードに参加したことは、それ自体、「世界平和の使徒」として、恥ずべきことであると思っていました。ところが、その軍事パレードで、彼にとって恥の上塗りになるような衝撃的な事件があったことが分かりました。まずは、次の記事を読んでいただければと思います。
『潘国連事務総長、軍事パレードで“戦争容疑者”と「同席」めぐり“大恥”
2015年9月4日 17時12分
ZAKZAK(夕刊フジ)
中国が開催した抗日戦争勝利記念の軍事パレードは、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長も参観した。中国が東・南シナ海などで軍事的覇権を強めるなか、「国連の中立性を失う」との批判もあったが、韓国の次期大統領選に向けた布石のようだ。ただ、中国側の扱いは悪く、“戦争容疑者”との同席をめぐり「大恥」をかく結果となった。
「非常に素晴らしかった。中国人民の平和を守ろうとの願いが十分に示されていた」
潘氏は軍事パレード参観後の3日午後、中国の習近平国家主席と人民大会堂で会談し、こう絶賛したという。世界の「平和及び安全の維持」を任務とする事務総長が、一党独裁国家による、周辺諸国を威圧する兵器や装備を見せられて発する言葉とは思えない。
米メディアに「歴代最悪の事務総長」との烙印(らくいん)を押されている潘氏が、批判覚悟で軍事パレードを参観したのは、2017年の韓国大統領選を見据えたものとされる。かつての宗主国・中国に恩を売り、韓国国内には「反日」の姿勢を示そうとしたのだろう。
だが、そんな潘氏に与えられた天安門楼上の位置は習氏の右側5番目。カザフスタン、ウズベキスタン両大統領よりも端だった。
バツの悪いことに、参観者の中には、スーダン西部ダルフールでの大量虐殺に関連し、国際刑事裁判所(ICC)が「人道に対する犯罪及び戦争犯罪」の容疑で逮捕状を出している、同国のバシル大統領もいた。
潘氏は何と、国連加盟国に対し、バシル氏の逮捕状執行に向けた手続きを取るように要請した張本人なのだ。中国はICC非加盟ながら、国連の常任理事国である。
ところが、習氏は、バシル氏を「中国人民の古くからの友人だ」として大歓迎した。国連事務総長の要請を、本人の目前で黙殺したのだ。国連トップの権威は、「歴代最悪」といわれる潘氏によって、さらに、ないがしろにされた。』
何が衝撃的かといえば、ひとつは、まがりなりにも国連の常任理事国である国が、国連事務総長のメンツを丸つぶしにしてしまっていること、もうひとつは、それに対して、赤っ恥をかかされた国連事務総長が、国連のなけなしの権威・誇りを守るために抗議の声をひとつもあげることなく、首(こうべ)をたれて宗主国の横暴さを甘受する朝貢国のふるまいをしてしまっていること、のふたつです。どちらも、度を越しているとしか言いようがありません。そうして、おそろしくレベルが低い。
潘基文は、今回の一連の愚かなふるまいによって、国連の歴史に消すことのできない汚点を残してしまいました。もしかしたら、彼は、国連解体のきっかけさえも作ってしまったのかもしれない、とさえ思います。自分としては、功利的にふるまったつもりなのかもしれませんが。要するに彼は、暗愚なのです。韓国国民は、彼が大統領選挙に立候補した場合、本当に彼を次期大統領に選ぶのでしょうか。
国連は、今回の一連の事態を、国連の危機として、重く受けとめる気はないのでしょうかね。このまま推移すれば、国連は、箸にも棒にもかからない、くだらない組織、というイメージが、定着することになってしまうような気がするのですが(個人的にも、日本人としても、それでいっこうにかまいませんが)。彼が事務総長のポストにある限り、少なくとも日本は、分担金を払わないほうがよろしいのではないでしょうか。アメリカは、怒るかもしれませんが。
国連・潘基文事務総長が、覇権国家となることを目指して軍事力を世界に向かって誇示しようとする国の軍事パレードに参加したことは、それ自体、「世界平和の使徒」として、恥ずべきことであると思っていました。ところが、その軍事パレードで、彼にとって恥の上塗りになるような衝撃的な事件があったことが分かりました。まずは、次の記事を読んでいただければと思います。
『潘国連事務総長、軍事パレードで“戦争容疑者”と「同席」めぐり“大恥”
2015年9月4日 17時12分
ZAKZAK(夕刊フジ)
中国が開催した抗日戦争勝利記念の軍事パレードは、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長も参観した。中国が東・南シナ海などで軍事的覇権を強めるなか、「国連の中立性を失う」との批判もあったが、韓国の次期大統領選に向けた布石のようだ。ただ、中国側の扱いは悪く、“戦争容疑者”との同席をめぐり「大恥」をかく結果となった。
「非常に素晴らしかった。中国人民の平和を守ろうとの願いが十分に示されていた」
潘氏は軍事パレード参観後の3日午後、中国の習近平国家主席と人民大会堂で会談し、こう絶賛したという。世界の「平和及び安全の維持」を任務とする事務総長が、一党独裁国家による、周辺諸国を威圧する兵器や装備を見せられて発する言葉とは思えない。
米メディアに「歴代最悪の事務総長」との烙印(らくいん)を押されている潘氏が、批判覚悟で軍事パレードを参観したのは、2017年の韓国大統領選を見据えたものとされる。かつての宗主国・中国に恩を売り、韓国国内には「反日」の姿勢を示そうとしたのだろう。
だが、そんな潘氏に与えられた天安門楼上の位置は習氏の右側5番目。カザフスタン、ウズベキスタン両大統領よりも端だった。
バツの悪いことに、参観者の中には、スーダン西部ダルフールでの大量虐殺に関連し、国際刑事裁判所(ICC)が「人道に対する犯罪及び戦争犯罪」の容疑で逮捕状を出している、同国のバシル大統領もいた。
潘氏は何と、国連加盟国に対し、バシル氏の逮捕状執行に向けた手続きを取るように要請した張本人なのだ。中国はICC非加盟ながら、国連の常任理事国である。
ところが、習氏は、バシル氏を「中国人民の古くからの友人だ」として大歓迎した。国連事務総長の要請を、本人の目前で黙殺したのだ。国連トップの権威は、「歴代最悪」といわれる潘氏によって、さらに、ないがしろにされた。』
何が衝撃的かといえば、ひとつは、まがりなりにも国連の常任理事国である国が、国連事務総長のメンツを丸つぶしにしてしまっていること、もうひとつは、それに対して、赤っ恥をかかされた国連事務総長が、国連のなけなしの権威・誇りを守るために抗議の声をひとつもあげることなく、首(こうべ)をたれて宗主国の横暴さを甘受する朝貢国のふるまいをしてしまっていること、のふたつです。どちらも、度を越しているとしか言いようがありません。そうして、おそろしくレベルが低い。
潘基文は、今回の一連の愚かなふるまいによって、国連の歴史に消すことのできない汚点を残してしまいました。もしかしたら、彼は、国連解体のきっかけさえも作ってしまったのかもしれない、とさえ思います。自分としては、功利的にふるまったつもりなのかもしれませんが。要するに彼は、暗愚なのです。韓国国民は、彼が大統領選挙に立候補した場合、本当に彼を次期大統領に選ぶのでしょうか。
国連は、今回の一連の事態を、国連の危機として、重く受けとめる気はないのでしょうかね。このまま推移すれば、国連は、箸にも棒にもかからない、くだらない組織、というイメージが、定着することになってしまうような気がするのですが(個人的にも、日本人としても、それでいっこうにかまいませんが)。彼が事務総長のポストにある限り、少なくとも日本は、分担金を払わないほうがよろしいのではないでしょうか。アメリカは、怒るかもしれませんが。