*当企画は、すでに終わってしまいましたが、当企画を自分がどう受けとめたのかを確認し記録しておくために削除しないことにしました。
池袋新文芸座で、六月一日(土)から十日(月)までの十日間、「木下恵介生誕100年祭」が実施されることになりました。一日に二本ずつ木下作品が上映されます。トークショーも四回実施される予定です。話者は未定のようです。
木下恵介は、戦中からずっと名も無き庶民の哀歓を描き続けた映像作家です。その諸作品は、大東亜戦争のただなかで生まれ、昭和の歴史とともに歩んだ足跡そのものです。残念なことに、昭和の終焉とともに、その名はどことなく忘れ去られたような印象があります(そのことには、彼が途中からテレビ・ドラマに軸足を移したことが災いしているような気もします)。彼の作品を辿りなおすことは、昭和という激動の時代を、庶民がどのような思いを噛み締めながら生きてきたのかを再認識することでもあります。『二十四の瞳』や『喜びも悲しみも幾歳月』を思い浮かべればわかるとおり、彼はクロニクル物の名手なのです。
個人的には、未見の作品を中心に観てみようかと思っています。今回上映される十九作品のなかで未見のものは、デビュー作の『花咲く港』(1943)、『日本の悲劇』(1953)、『わが恋せし乙女』(1946)、『破れ太鼓』(1949)、『新釈 四谷怪談』(1949)、『お嬢さん乾杯』(1949)、『今年の恋』(1962)の七作品です。特に、『花咲く港』を楽しみにしています。
もしも、このお知らせを目にして気持ちが動いたものの、どの映画を観たらいいか分からずに迷っていらっしゃる方がおありでしたら、私は迷わず『陸軍』(1944)をお薦めします。この作品は、木下恵介が天才的な映像作家であることをあなたに納得させることでしょう。また、当作品の主演の田中絹代が偉大な女優であることも納得なさるのではないかと思われます。『陸軍』については当ブログで以前に触れたことがあるので、そのURLをご紹介しておきます。mdsdc568.iza.ne.jp/blog/entry/2751026/
当企画のスケジュールや上映作品の内容紹介は、以下のURLでご確認願います。
http://www.shin-bungeiza.com/pdf/0601.pdf
池袋新文芸座で、六月一日(土)から十日(月)までの十日間、「木下恵介生誕100年祭」が実施されることになりました。一日に二本ずつ木下作品が上映されます。トークショーも四回実施される予定です。話者は未定のようです。
木下恵介は、戦中からずっと名も無き庶民の哀歓を描き続けた映像作家です。その諸作品は、大東亜戦争のただなかで生まれ、昭和の歴史とともに歩んだ足跡そのものです。残念なことに、昭和の終焉とともに、その名はどことなく忘れ去られたような印象があります(そのことには、彼が途中からテレビ・ドラマに軸足を移したことが災いしているような気もします)。彼の作品を辿りなおすことは、昭和という激動の時代を、庶民がどのような思いを噛み締めながら生きてきたのかを再認識することでもあります。『二十四の瞳』や『喜びも悲しみも幾歳月』を思い浮かべればわかるとおり、彼はクロニクル物の名手なのです。
個人的には、未見の作品を中心に観てみようかと思っています。今回上映される十九作品のなかで未見のものは、デビュー作の『花咲く港』(1943)、『日本の悲劇』(1953)、『わが恋せし乙女』(1946)、『破れ太鼓』(1949)、『新釈 四谷怪談』(1949)、『お嬢さん乾杯』(1949)、『今年の恋』(1962)の七作品です。特に、『花咲く港』を楽しみにしています。
もしも、このお知らせを目にして気持ちが動いたものの、どの映画を観たらいいか分からずに迷っていらっしゃる方がおありでしたら、私は迷わず『陸軍』(1944)をお薦めします。この作品は、木下恵介が天才的な映像作家であることをあなたに納得させることでしょう。また、当作品の主演の田中絹代が偉大な女優であることも納得なさるのではないかと思われます。『陸軍』については当ブログで以前に触れたことがあるので、そのURLをご紹介しておきます。mdsdc568.iza.ne.jp/blog/entry/2751026/
当企画のスケジュールや上映作品の内容紹介は、以下のURLでご確認願います。
http://www.shin-bungeiza.com/pdf/0601.pdf
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます