行雲流水の如くに

「半沢直樹」現象を考える

普段はあまりテレビドラマを見ないが、視聴率がうなぎのぼりだというので「半沢直樹」を見てみた。

見終わった感想は、一言で言えば「すっきり」するというところか。コロナ過のもやもやが吹き飛ぶ感じ。

 

なぜこれだけ視聴率が上がるのか?

①勧善懲悪のストーリーが明解

最後に半沢直樹(堺雅人)側が勝つ

②悪役が小憎らしければ小憎らしいほど、彼らを叩いた時にスカッとする

副頭取三笠洋一郎(古田新太)、伊佐山証券営業部長(市川猿之助)、大和田常務(香川照之)

彼らの歌舞伎を連想させる「顔芸」が圧巻。

③半沢直樹のキャラクターづくりが「座頭市」に似ている。

水戸黄門のようなやんごとなき出の人ではなく、「ちょい悪」を感じさせるところが良い。

 

クマゲラ

日本最大のキツツキ。圧倒的な存在感があるが、見かけるのはまれだ。

 

このドラマを見て、サラリーマンの人は「俺も真似してみよう」と思う人がいるかもしれない。

しかし老婆心ながら言えば、「それはやめた方が良い」

あくまでドラマと割り切ることが必要だ。

 

薔薇(ガブリエル)

花色は白に淡い紫色を帯びるので何となく上品に見える。

名前のガブリエルは、「神の人」、「神は力強い」という意味がある。

この薔薇にとって、この地域の環境は厳しすぎるのか、毎年わずかしか花を咲かせない。

 

面が乾いている、という表現を用いて司馬遼太郎は越後長岡藩の河井継之助を評した。

半沢直樹はまさに面が乾いている。

満ち溢れるような自負心が内にあって、しかも野心と我欲は吹っ切れている。

爽やかさを感じる所以だろう。

 

薔薇(ディスタント・ドラムス)

遠くに聞こえるかすかなドラムの音という意味。

アイオワ州のネイティブアメリカン達が遠くにいる仲間たちと連絡し合う時に叩く


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