2018年の段階で第二次世界大戦を体験している人は16.4%だった。今はもっと減っているだろう。
戦争の悲惨さを皮膚感覚で体験している世代は、次の世代の人たちに「二度と戦争をしてはいけないこと」をしっかりと伝えていく義務がある。
また次の日本を背負って立つ人たちも、しっかりとこの思いを受け止めてほしい。
2018年6月23日沖縄慰霊の日に、浦添市立港川中学3年の相良倫子さんの「平和の詩」は心打つものがあった。
一部抜粋する。
私が生きている限り、こんなにもたくさんの命を犠牲にした戦争を、絶対に許さないことを。
もう二度と過去を未来にしないことを。
全ての人間が、国境を越え、人種を超え、宗教を超え、あらゆる利害を超えて、平和である世界を目指すことを。
生きること、命を大切にできること、誰からも侵されない世界を創ることを。
平和を創造する努力を、厭わないことを。
あなたも感じるだろう。この島の美しさを。
あなたも知っているだろう。この島の悲しみを。
そして、あなたも、私と同じこの瞬間を一緒に生きているのだ。
今を一緒に、生きているのだ。
だから、きっとわかるはずなんだ。戦争の無意味さを。本当の平和を。
権力という愚かな力を持つことで得られる平和など本当はないことを。
平和とは当たり前に生きること。その命を精一杯輝かせて生きることだということを。
私は、今を生きている。みんなと一緒に。
そして、これからも生きていく。一日一日を大切に。平和を願って。平和を祈って。
このような思いを一人一人の人が持てば、二度と戦争を起こすことはないだろう。
しかし残念なことに、必ず権力者の側から愚かな考えが持ち上がる。
安倍政権は、コロナ過に対してなすすべなく無能・無策な醜態をさらしている。
ところがそんなさなかに「敵基地攻撃能力」の議論を始めている。
これはまかり間違えば、「先制攻撃」につながる危険な議論だ。
最終的には「核保有」まで行かざるを得ない。
こんな議論は早めに叩き潰すに限る。
日本が進むべき道は、「柔よく剛を制す」