行雲流水の如くに

専守防衛論を考えるーーー丸腰では守れない

ウクライナがロシアのプーチンにより無残にも侵略されている。

この様子を見て安倍晋三と橋下徹が「核共有論」を持ち出した。

それに高市早苗が悪乗りする。

彼らのようないざとなったら敵前逃亡も辞さない連中に限って強硬論を持ち出して国民を煽る。

何とも許せない連中だ。

 

さすがにハト派で広島出身の岸田文雄はこれらの暴論を明確に否定した。

米国の核兵器を日本に配置して共同運用する「核共有」について、

「わが国は非核3原則を国是として堅持している。「核共有」はこの3原則と相いれない」

 

我が国は憲法9条で、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄している。

だからと言って日本は丸腰ではない。

世界で10位以内に入る軍事力を有している。

そしてその軍備は「専守防衛」に限るとしているのだ。

自民党の右派(安倍・高市を中心とする)と日本維新の会は、この日本の国是が不満のようだ。

 

本来もっと議論が必要なのは、「核共有論」などではなく「専守防衛」のためにはどんな兵器が必要かであろう。

特に沿岸の国境防衛は最も重視すべきだろう。

この辺をすっ飛ばして「敵基地攻撃論」とか「核共有論」を煽るからややこしくなる。

だいたい世界の大部分の国は「専守防衛」で国を守っている。

日本は本当に恵まれていると思うのは、周囲を海で守られていることだ

ウクライナのような地続きの国が今までどれだけの戦禍にまみれてきたことか

 

「強さ」は、自分に勝つ力である。

ウクライナで目の当たりにしているのが占領者に対する市民の不服従だ。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

megii123
ベツラさん
ご指摘の件、全くその通りだと思います。
おっしゃる通り、「基本の基本」です。

「核共有」とか「敵基地攻撃能力」などを議論するまえに、このようなシエルターや沿岸警備能力を充実させる必要がありますね。
bellavoce3594
もちろん、この優れたブログは毎日拝読しております。
ところで日本の問題点は、最も護らなければならない国民のことに
関して「シェルター」が一切ない現状であるということです。
戦前でも「防空壕」がありました。
仮に防空壕があっても国民の命を護るのは大変ですが、「一切ない」どころかそれを問題にもしない、鈍感な実情です。
私は愛国者のひとりのつもりですが、あのウクライナでも「シェルターにいて助かった」と言っています。
日本が専守防衛と言っても、攻めてくる恐ろしい敵はいつでてくるかわかりません。
例えば学校の地下・郵便局や銀行の地下・各種ビルの地下など
考えられたはずです。それは災害などの避難施設にもなります。シェルターもない国が「戦い」を言っても、国土は即焦土となり、老いも若きも病人もみなそのまま・・・です。
これを言わないということは「信用」などできない、ということです。ごく基本の基本です。
megii123
kenちゃん、こんにちは。
地に足の着いた議論が必要なのに、一挙に「核共有論」に行ってしまう。
そしてやり方が姑息なんです。
「核共有の議論をしましょう」で始まります。
議論だけなら良いだろう、ということになります。
ところが「核を持つか持たないか」という議論になったら大部分の人は反対するでしょう。

今北海道で議論されている「核のゴミ」問題と似通っています。
「調査だけなら問題ないだろう。おカネもくれるし」
それならいいだろう、ということになってしまいます。

参考URL拝読いたしました。
大いに参考になります。ありがとうございました。
knsw0805
「行雲」さん、こんにちは。
全文異議なしです。「専守防衛のためにはどんな兵器が必要か、
沿岸の国境防衛は最も重視すべき」の文章は今からの時代避けては通れない論議です。これには与野党真剣に討論しなくてはなりません。私は排他的経済水域200カイリ説を持っていましてここから領海内は徹底して守る意識が大事と心得ています。北海道から沖縄までの北海岸に短・中距離地対地ミサイルの配置・準備が必要と考えています。以下のURLには前から注目していました。
https://mainichi.jp/articles/20210117/k00/00m/040/147000c
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「政治」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事