行雲流水の如くに

日本の防衛力について若い人ほど考えるべきだ

若い人たちが今の日本の軍事力をどう考えているか、猿田佐世さんの言葉を聞いて愕然とした。

(新外交イニシアティブND代表)

以前、私が教えている大学の学生に「日本の軍事力は世界で何位くらい?」と聞いたら、半数近くが「100位以下」と答えました。実際には現状の軍事予算だけみても世界9位で、防衛費倍増が実現すれば、年間軍事予算の支出は米中に次いで3位になります。日本は実に「軍事大国」なのです。

 

ロシアによるウクライナ侵攻を見ると、アメリカは兵器や金はウクライナに供与するが米国がガチンコでロシアと戦うつもりは無い。

恐らく台湾でも同様だろう。

台湾に武器を供与するが中国と直接対決するつもりは無い。

お互い核保有国だからどこかで自制の力が働く。

そこで能天気に日本がアメリカについて行くと台湾と日本が最前線に押し出されるのだ。

その前線に立つのは自衛隊だが、一般の若い人たちも何らかの形で押し出されるということを考えておかねばならないのだ。

 

ところが猿田さんの発言を待つまでもなく、若い人たちの「戦争を阻止しなければ」という気持ちのなんと希薄なことか

日本の軍事力がどの程度か?中国とどのくらいの差があるのか?

このことを把握しておかなければ議論が出来ないではないか。

また選挙ドットコムの政党支持率の調査では、電話とネットと両方で調査する。

(電話は高齢者、ネットは若者から中年が多いだろう)

それによると支持なし層は、電話は35.6%。

ネットは68.7%だが、支持なしというよりもわからない・無関心というのが過半ではなかろうか。

 

軍事費を倍増するなどと言うことは「異常なことだ」という感覚を大事にして欲しいと思う。


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