安倍元首相が凶弾に倒れた事件は、どうやら深い闇を抱えているようだ。
旧統一教会という「カルト集団」がかくも深く政権中枢に食い込んでいたというのは驚きである。
政権中枢とは主に安倍派を中心とする清和会になるだろう。
ところが、民主主義の根幹にかかわる問題を、大手メディアはスルーするらしい。
朝日放送の「羽鳥モーニングショー」に出演中の有田芳生氏の、
カルト集団である旧統一教会から警察が手を引いたのは「政治の圧力があった」という発言でスタジオ中が一瞬静まり返ったという。
新聞やテレビ局には、自民党と旧統一教会との関係報道を自粛するような圧力がかかっているのか?
もしそうだとしたら自民党とその意をくんで動く電通にいいようにやられていることになる。
ところが昨日あたりから東京五輪組織委高橋治之元理事が紳士服のAOKIから金をもらっていたといううニュースが流れている。
高橋元理事は電通の専務まで務めた実力者だ。
安部・菅ラインで抑え込まれていた検察が、安倍元首相がいなくなったのを機に押さえつけられていた恨みを晴らそうとするのか?
それとも五輪利権追及を行い、国民から「旧統一教会と自民党の関係」をそらさせる高等戦術か?
このところメディア(特にテレビ)に出る評論家や弁護士などの発言は要注意である。
眉に唾をつけて聞いた方が良いのは、特定の政党や政府系機関の顧問をしていた肩書のある人などだ。
逆に信用してよいのは「人権派弁護士」。
今の日本で彼らが一番ジャーナリストらしい活動をしている。
統一教会被害者に手を差し伸べているのは彼らだ。
約3万5千件で1237億円の事件があったという。
日本の報道の自由はこの10年で世界の中で下位に沈んでいる。
しかし中には「権力者と対峙するウオッチドッグ・ジャーナリスト」を目指している人たちはたくさんいるだろう。
勇気を振るってたいまつを掲げて欲しいものである。