行雲流水の如くに

植田日銀サプライズ無し、当面緩和継続。

植田日銀がスタートした。

日銀は現状の大規模な金融緩和を維持する。

政策転換があるのではと期待した向きもあったようだが、大方の予想通り現状維持に落ち着いた。

本音では政策変更をしたかったと思うが、

如何せん世界の金融市場(なかんずくアメリカと欧州)が不安定である。

BSTBS報道1930

 

アメリカのファーストリパブリックバンクが、10兆円の預金流出であっという間に破綻した。

銀行というのは顧客から集めた預金は通常は融資に使うのだが、余ったお金は債券や株に投資する。

預金を集めても運用の仕方が拙劣だと経営は安定しない。

このところアメリカの銀行破綻が相次ぐが、みな運用の失敗だ。

それと安易に大口預金に頼り過ぎた。

 

金融緩和の継続をうけて、2円ほど円安にぶれた。

投機筋が政策変更にかけていた分の揺り戻しもあったし、緩和は変わらずと読んだところもある。

いずれにしても秋ごろまではアメリカの金融情勢をにらむ動きになる。

アメリカの利上げが打ち止めになるのか、銀行不安がおさまるか。

それと日本の物価の動きも気になる。

物価高騰がさらに続くようであれば、「金融緩和継続」への批判が出てくるだろう。

 

黒田前総裁が黒田節を踊りながらさんざん花見酒をあおったツケを植田新総裁が払う役割か。

損な役回りであるが、「金融緩和」の出口が見つけられないと国民生活が痛めつけられる。

勇断を揮う時は堂々と実行してもらいたいものである。


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