国家の威信と個人の名誉をかけて選手たちは五輪で戦っている。
そのことは大事なことだし、私自身もスポーツ好きなのでテレビ観戦に力の入る日々である。
しかし一方でこの五輪が「誰のためになされているのか?」ということについて冷めた目で見ておく必要がある。
この五輪で最大の利益を得るものは誰か?
①バッハ会長をトップとするIOCとそこに群がるシロアリ軍団(日本のJOCや電通など)
IOCは収入の7割をテレビ放映権料から得ている。
②アメリカのメディア大手NBC
NBCはIOCに巨額の放映料を払うが、同社にとっては史上最高となる12億5千万ドルもの広告収入が見込まれる。
NBCの最高経営責任者はなんと言ったか?
「五輪の開会式が始まれば、みんなすべてを忘れて楽しむ」
冗談ではない。今回のような商業主義に汚染された五輪を忘れるつもりはない。
案の定、開会式の視聴者数は過去35年で最低となる1670万人だったという。
オリンピックくらい「政治化」せず、素直に楽しめ、という意見もある。
しかしオリンピックを政権浮揚のために利用して、結局コロナ感染爆発を招いているのは、誰なのだ。
菅首相は日本勢のメダルラッシュに慣れぬツイッターで祝意を連発しているようだ。
しかし自民党からも「試合を見ていないような機械的なツイートしかしていない」と見透かされている。
安部・菅政権はオリンピック強行により政権浮揚を目指した。
しかしコロナ感染爆発によりその期待もバブルのように消え去ろうとしている。