横浜市長選に過去最多の8人が立候補している。
顔ぶれを見ているとなぜ立候補したのか理解しがたい人もいるが、それぞれに理由があるのだろう。
先ず自民・公明が推す小此木八郎候補だが、現職の大臣をなげうって立候補。
しかも従来のカジノ推進から一転、カジノ反対だという。
菅首相との確執が噂されたが、菅首相が全面支援に出たので、それなりに両者の手打ちがなされたのだろう。(本命)
現市長の林文子候補は、自民党に袖にされたが、カジノ推進で意地を見せている。
カジノ推進派はそれなりに応援しているようなので案外あなどりがたい。(大穴)
野党候補は元横浜市立大学教授の山中竹春氏。
無名の新人だったが、与党内のごたごたで有権者は嫌気がさしたのか、予想以上に支持を伸ばしているという。
今のところカジノが争点だがコロナが争点になれば逆転もあり得る。
一部報道では山中リードも。(対抗馬)
私の学生時代に横浜の本牧に友人がおり、何度も遊びに行った。
横浜のイメージは異国情緒あふれるハイカラな街。
しかし今回の横浜市長選で、「横浜のドン」と言われる藤木会長が現れてから、私の青臭いイメージは吹っ飛んだ。
ほとんどの候補者が藤木幸夫会長に挨拶に行っているという。
藤木会長のような「清濁併せのむ」人物は少なくなった。
表現は悪いが「昭和の怪物」であろう。
小此木候補が勝てば「自民党型箱物土建政治」が継続する。
一方野党候補の山中竹春氏が勝てば、菅政権の終焉がみえ横浜の馬車道から政権交代の足音が響いてくるだろう。