日本人はあまり論理的でないから言葉の使い方には鷹揚である。
安倍前首相時代から頻繁に使われている言葉に「積極的平和主義」がある。(菅首相も使っている)
聴いてる方は、なんとなく前向きのような感じで受け止めているはずだ。
しかし騙されてはいけないのである。
「積極的平和主義」は社会学者のヨハン・ガルトゥングが1958年から使い始めた。
国家や民族のあいだに、ただ暴力や戦争がないだけの状態を「消極的平和」、信頼と協調の関係がある状態を「積極的平和」という。
ヨハンは安倍前首相が意図的に「積極的平和主義」を曲解し、別の意味に使っていることに「許しがたい」としている。
安倍晋三がこの言葉を使い始めたのは、「集団的自衛権」(米国と一体になって軍事行動すること)容認に動き始めたころからだ。
ヨハン・ガルトゥングは次のように語るというより怒る。
消極的平和を積極的平和と言い換えるだけなら単なる無知だが、こうまであからさまな対米追従の姿勢を積極的平和というのは悪意ある言い換え、許しがたい印象操作である。
おりしもアフガニスタンからアメリカ軍が撤退した。
タリバンが軍事的にこの国を掌握したようだが、政治的にも平和裏にこの国の統一が図れるか今後の推移を見守らなければならない。
アメリカはベトナムに続き痛い教訓を得たことになる。
日本は、ここでアフガニスタンを他山の石として学ばなければならない。
自国を守れるのは自分たちだけだ。安易に他国に頼り自立心を失えば悲惨な目に会うことを。
勇気と創造力を無くした国家は衰退の道を歩むことを。
フウロソウ(風露草)
園芸店などではゲラニウムと言う名で売られている。
しかし私は風露草の名のほうが好きだ。いかにも楚々とした可憐な花を咲かせる。
ところが実に丈夫。私は日本はフウロソウのような国であればと思っている。