軽躁ーー落ち着きがなくすぐに騒ぎ立てること
言葉を変えれば、熱しやすく冷めやすいということだろう。
武田信玄の遺訓に次の三つがある。
一つ、分別あるものを悪人とみること
一つ、遠慮あるものを臆病とみること
一つ、軽躁なるものを勇猛とみること
軽躁の反対である静謐の価値を重く見ている。人間の見方についての洞察力が極めて鋭いのだ。
8月の北海道はユリの季節。
さすがに今日は30度近く蒸し暑い。盛夏と言って良い。
昨日あたりからテレビなどで大騒ぎしているのが、大阪府の吉村知事による「うがい薬さわぎ」だ。
わずか40件程度の検査で、コロナが潰せると大騒ぎ。市中からうがい薬が消えたという。
このような軽挙妄動は必ず批判を受けるだろう。
軽躁なるものを勇猛と勘違いすることは昔からあったのだろうが、このところ過熱気味だ。
武田信玄が旗印に掲げた言葉も非常に含蓄があり好きな言葉だ。
疾きこと風の如く 徐(しず)かなること林の如く
侵椋(しんりゃく)すること火の如く 動かざること山の如し
ラベンダー
北海道の夏の風物詩、今年はコロナ騒ぎで観光客も少ない。
広大な平野で3密など気にすることもないと思うのだが、人が動けばコロナも動くからやむを得ないか。