行雲流水の如くに

よろめいている中国経済ーー立ち直るには時間がかかる

中国経済がおかしい。

ゼロコロナ政策は当初成功したが、あまりの締め付けに国民が怒り始めた。

それを見て青くなった習近平、すぐさま「ゼロコロナ政策」解除だ。

中国の皇帝というのは、常に国民の声を聴こうとする。

中国には「易姓革命」という考え方があるからだ。

徳を失った現在の王朝に天が見切りをつけた時、革命が起きるとされている。

 

政敵を排除して永世皇帝たらんとした習近平だが、中国経済はピークを打ち、今や最大の危機が訪れている。

それはGDPの40%を占めるという「不動産バブルの崩壊」だ。

上場する不動産会社のうち、2022年上半期の業績見込みを発表した77社のうち42社が赤字の見込みだという。

この後も改善はしていない。ますます傷は深くなっている。

大手の恒大集団の債務は約47兆円で、すでに12兆円弱の債務超過に陥っている。

何ともすさまじい金額だがこの処理をどうするのだろう?

 

日本は今から約30年前にバブル崩壊し、大手不動産会社を除いて軒並み倒産した。

当然、この業界に莫大な貸し付けを行っていた金融機関にも波及したのだ。

中国はおそらく日本が歩んだ道を進むだろう。

日本の債務よりは数十倍の金額だろうと思う。

「習近平の憂鬱」は簡単には収まらない。


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