新聞は、曲がりなりにも読者の購読料で賄われている。
ところがテレビは殆どが広告料だ。
視聴率の高い番組には広告がつきやすい。するとお決まりの視聴率競争だ。
最近の傾向は野球・サッカーなどのスポーツ、後はタレントを使った食レポとかお笑いやクイズ番組。
BSの報道番組は、日本が直面する問題点に焦点を当てて真面目に議論する番組が多かった。
ところがロシアによるウクライナ侵攻が始まるとそればかりを報道する。
しかも防衛省の現役幹部や退役した司令官クラスを呼んで、ああだこうだと戦況分析をする。
なんとも違和感が残る。現地ではリアルな戦闘が行われているのだ。
東京新聞の望月衣塑子記者の次の発言が重い。
メディアに携わっている私たちが何をどう取り上げるかという時に、批判的に物事を見て、そしてきちんと権力サイドを検証するような記事や番組を作っていく。それが民主主義をを守るためのメディアの役割の一つなんだという前提を取り戻すことが大事だと思う。
イギリスの作家でジャーナリストのジョージ・オーウエルのものとされる次の言葉も真髄をついてる。
ジャーナリズムとは報じられたくないことを報じることだ。それ以外のものは広報に過ぎない。