2022年に米国のペロシ下院議長が台湾を訪問した時に、中国は強く反発して軍事的な緊張が一挙に高まった。
その後も緊張状態は続いているが、一時ほどではない。
中国の本音は、出来ることならば軍事力を使わずに、情報戦を仕掛けサイバー攻撃や台湾国内の騒擾を起こして台湾を併合したいと考えている。
やむなく軍事力を使う場合は、台湾が独立宣言をしたときだろう。
軍事力を使う場合も米国や日本が参戦しない(或いはできない)手段で慎重に行うだろう。
具体的には、日本にある米国の軍事拠点を叩いたり日本の領土に侵攻する(例えば尖閣諸島など)事は、即参戦につながる。
よって台湾南部や台北の近くの台北港や桃園国際空港を狙う。
(アメリカ軍によるシミュレーションによる)
この場合の大きなポイントは米軍が参戦するかどうかだ。
日本にある基地を叩かれれば米軍も日本の自衛隊も正当防衛が成立するから参戦する。
しかし巧妙に台湾本土に侵攻するケースは極めて微妙なのだ。
中国は「熟柿戦略」で台湾を落とす。
中国軍が強いか弱いかは正直なところ分からない。
なぜかと言えば、国民党軍を台湾に追い落として以降、対外的に本格的な戦争をしていない。
習近平には一抹の不安があるだろう。
それとなんといっても「孫子」を信奉している。
ロシアやアメリカほど好戦的ではないのだ。
「戦わずして人の兵を屈するは善の善なるもの也」