7月に入って中国は次々と日本との「戦略対話」を再開している。
◎自民党森山総務会長と中国王毅外相会談
◎上川外相と中国王毅外相会談
◎海江田衆院副議長と中国序列3位の趙楽際全人代委員長
上川外相との会談での王毅発言、
現在、中日関係は進まなければ後退するという重要な段階にある。
中国の日本に対する政策は一貫して安定性と連続性を保っている。
両国が互いに歩み寄り、2国間関係の互恵的な協力を強化し、意見の違いを適切に管理することで戦略的互恵関係を真に実現させたい。
中国が日本との関係改善を図ろうとするときは、つねに打撃を受けた時だ。
中国は今や内憂外患。内においては不動産不況が深刻、外にはトランプ再選の恐怖(関税をさらに上げると発言している)。
ロシアにすり寄られても負担が増えるだけだ。
やはり日本との関係改善を図った方が得策と判断したのだろう。
日本では海江田衆院副議長と序列3位の趙楽際会談がほとんど話題に上らない。
王毅外相は日本通だが序列は24位以内だ。
習近平が趙楽際を重用し始めたのは、趙が陝西省党書記の時に習近平の父親習仲勲の墓を大々的に改修して母親が大いに喜んだからと言われている。
日本のメディアはアメリカ大統領選と国内政局に目をとられているが、中国の動きも注視すべきだ。
東シナ海は波静かな方が双方にとって望ましい。