「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざがある。
因果関係がはっきりわからない時のたとえに良く持ち出される。
派閥を解消すれば「政治とカネ」の問題が解決されると考えるのは短絡的。
「派閥」自体が悪いわけではない。3人集まれば派閥は出来るのだ。
問題は選挙にカネがかかることだろう。
安倍派の参院中堅は裏金を自らの選挙のために使ったことを明かした。
(朝日新聞)
頼りは地元の地方議員だが、「愚連隊みたいな人ばかり。お金がないと動いてくれない」
自民党が選挙に強いのは「カネをばらまく」か「利権でお返しする」からだ。
逆に言えば、有権者の中に金魚のように口を開けて待っている人たちがいるということだろう。
9月の自民党総裁選の前哨戦がもう始まっている。
岸田首相による派閥解消の今回の動きは、「自己の保身にしか見えない」
しかし考えようによっては、麻生太郎による岸田下ろしの芽を封じようとしているのだろう。
今後、どのように展開するか?
岸田自身が次のように周りに話しているようだ。
「吉と出るか凶と出るかはわからないが、何もしなければ党がじり貧になる。もうやることをやっていくしかない」
いずれにしても「国民生活の安定」などは二の次だ。