メディア(大衆伝達媒体ーー新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど)と政治との間には適度な緊張関係が必要だ。
しかし政治がメディアに圧力を加えたり、逆にメディアが特定の政党(主に政権与党になる)に過度に肩入れすることは許されない。
ましてや総選挙が2か月後に迫っている。
そして今の自民党の総裁選はその総選挙のための前哨戦と捉えれば、与党への過度の肩入れは法に触れる可能性もある。
TBSの番組「ひるおび」で矢代英輝弁護士が、日本共産党に対して誹謗中傷のデマを流したことは大問題。
矢代発言は市民連合による野党4党(立憲、共産、社民、れいわ)の共闘が成立したことに対するコメントなので、明らかに薄汚い意図を感じる。
総選挙が近付くと必ず政権与党側から共産党攻撃が始まる。
自民党にとっても公明党にとっても野党共闘は脅威なのだ。だから何とかしてつぶしに来る。
矢代英輝弁護士は自民党御用達の田崎史郎と馬が合うようなので何らかの手段で引き込まれたのだろう。
矢代氏は、この番組は潔く降板して本業の弁護士業に精を出すべきだろう。
テレビのワイドショウや報道番組での自民党総裁選の取り上げ方は異常としか思えない。
総選挙との間隔が1年以上あればこのような報道もある程度許されるが、確実に2か月以内に総選挙がある。
公正・中立な報道姿勢を欠けばそれはメディアの自滅である。
そのことが明らかに国民をミスリードし、ひいてはこの国のあり方をねじまげるものだ。
メディアはそのような使命感を持って報道すべきである。
※ただメディアのあるべき姿を求めて真面目に取り組んでいる番組もある。
TBS報道特集、TBSBS報道1930、フジテレビBSプライムニュースなどだ。